将棋の渡辺明名人(39)に藤井聡太竜王(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20)が挑戦する第81期名人戦七番勝負が5月22日、福岡県飯塚市の「麻生大浦荘」で第4局2日目の対局が行われている。渡辺名人の1勝、藤井竜王の2勝で迎えた第4局は、雁木模様の出だしからやや藤井竜王のペースで進行。このまま藤井竜王が突き放すのか、渡辺名人が押し戻すのか、今後の進行に大きな注目が集まっている。
本局は後手の渡辺名人が雁木模様の駒組みに。藤井竜王は早々に銀を繰り出して速攻の構えを見せた。定跡のない力戦の戦いが繰り広げられており、緊迫感漂う進行となっている。藤井竜王の封じ手開封から始まった2日目は、渡辺名人の攻め、藤井竜王の受けの展開に。昼食休憩時点で、ABEMAの「SHOGI AI」はやや挑戦者寄りの数値を表示している。ABEMAの中継に出演した郷田真隆九段(52)は、「バランスをとるのが難しい将棋。形勢は不明だが、先手に楽しみが多い局面」とコメントしていた。