【MLB】エンゼルス7-3レッドソックス(5月24日・日本時間25日/アナハイム)
この選手に限っては、セオリー通りの攻めはやめた方がいいかもしれない。エンゼルスの主砲・トラウト外野手が4回の第3打席に真ん中低めのカットボールをとらえて、左中間に豪快な12号2ランを放った。ゴルフも趣味にしているトラウトだが、大谷翔平とのアベック弾となる一発は、まさに低めをハードヒットするゴルフスイング。このゾーンは他の打者ならベストボールだが、トラウトにとっては大好物しかない。
堂々とした体格ながら、コンパクトなスイングで「ゴン!」と打つ。MVP3度獲得のトラウトは、そんなフォームだ。大きく構えて大きく振り抜く大谷とは対照的なスイングだが、とにかく低めに強い。きっちりコントロールできる投手であれば、危険を感じながらも高めに強いストレートを投げ込んだ方が打ち取れる可能性が高いほどだ。
レッドソックスのピペッタもデータ通りに3球連続、高めのストレートで攻めたもののカウントは2-1と打者有利に。ここでカウントを整えるべく、低めのカットボールを投げ込んだところ、これがやはり危険だった。トラウトは待っていましたとばかりに鋭く振り抜き、打球は左中間へ一直線。まさにトラウトらしい一発を放ち、ベンチでも兜をかぶりながらご満悦の表情だった。
大谷が打てばトラウトも打つ。このペースであれば、2人そろって年間40発も見えてくる。相手投手にすれば、やはり恐怖を感じながらも低めではなく高めを攻めなければ、またもトラウトのバットに痛恨の一発を浴びることになりそうだ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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