“夢芝居”近藤誠一、勇退へ セガサミーフェニックスが契約満了を発表 新監督に就任/麻雀・Mリーグ
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 卓上で数々の“夢芝居”を見せてきたサウスポーが勇退する。プロ麻雀リーグ「Mリーグ」のセガサミーフェニックスは5月25日、チームの公式Twitterで来季の契約に関する発表を行い、リーグ初年度から5シーズン活躍したリーグ最年長選手・近藤誠一(最高位戦)との契約を満了したと発表した。近藤は百戦錬磨のベテランながら「大きく打って大きく勝つ」麻雀で多くのファンを魅了してきた。今年8月に還暦を迎えるものの、まだまだ雀士としては十分すぎる強さを持つだけに、惜しむファンも多そうだ。近藤は今後、新たな監督としてチームを率いることになった。

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 近藤はMリーグ初年度、セガサミーフェニックスからドラフト2位指名を受けて入団。1年目は魚谷侑未(連盟)、茅森早香(最高位戦)の3人で戦うと、2年目からは和久津晶(連盟)、さらに4年目からは和久津と入れ替わりで入団した東城りお(連盟)と、女性3人をまとめる「お父さん」的な存在として機能した。一人の雀士としてもその打ち筋は正確かつ強烈で、ここ一番では「カッ!」と気合を込めたツモで高打点を連発。プライベートに密着した映像では、独身を謳歌する様子もファンの共感を集めていた。

 なお魚谷、茅森、東城の3人は契約を更新。来シーズン前に行われるドラフト会議では「1チーム4人で男女混成」というルールにのっとり、男性選手を1人指名することになる。各選手、監督のコメントは以下のとおり。

近藤誠一

 セガサミーフェニックスを応援してくださる皆さま、いつも熱い応援をありがとうございます。私は今シーズンをもちまして、Mリーグの選手を退く決断をいたしました。もちろん名残惜しい気持ちもありますが、長きに渡るMリーグの戦いにおいて、万全の状態で対局に臨むことができない日々が続き、改善できる未来が見えなくなったことが理由となります。セガサミーホールディングスからは、継続の要請もいただきましたが、自身の現状を説明して、受け入れていただきました。

 Mリーグ関係者およびスポンサー各社の皆さま、またセガサミー関係の方々には、大変お世話になり、心から感謝しています。また、チームメイトにも恵まれて、とても有意義で幸せな5年間でした。何より、これまで応援していただいた多くのサポーターやファンの皆さまに、心から感謝しています。どうかこれからも、セガサミーフェニックスを、そしてMリーグを、応援していただければと思っています。皆さま、本当にありがとうございました。

魚谷侑未

 この度セガサミーフェニックスに契約更新していただく運びとなりました。ありがとうございます!今シーズンの不甲斐なさはオフシーズンでしっかり修練し、来シーズンに向けて精一杯頑張りたいと思います。そして契約更新のお話の日に近藤誠一さんがチームメンバーから離れることを聞きました。吉野監督がチームから離れることを聞きました。セガサミーフェニックスに携わる人、応援してくれる人、きっとみんなが同じ気持ちだと思います。「悲しい、嫌です」と。私にとっての憧れでした。支えでした。そして、一番優勝を届けたい人でした。近藤さんの笑顔が見たくて、悲しい顔を見たくなくて、戦ってきた面もあります。

 でもチームの救いは近藤さんが監督としてチームに残ってくれることでした。だから、私は近藤さんに優勝を届けたい。共に選手としては成し遂げることの出来なかった夢を叶えたい。応援してくれる皆さまと共に、サポートしてくださるセガサミーの皆さまと共に、セガサミーフェニックスのメンバーと共に、そして近藤誠一新監督と共に…。まだ手にすることの出来ぬ“シャーレ”を必ず掲げたいと思います。吉野監督も2年間フェニックスを盛り上げてくれてありがとうございました。新メンバーが誰になるかまだわかりませんが、新生セガサミーフェニックスも応援宜しくお願いします!

茅森早香

 セガサミーフェニックスサポーターの皆さま、こんにちは。茅森早香です。改めて、2022-23シーズン、たくさんの応援ありがとうございました。この度、セガサミーフェニックスと契約更新いたしました。チームはレギュラーシーズン8位で敗退という結果に終わり、セミファイナル、ファイナルと画面越しでMリーグを見るという悔しい時間を過ごしました。個人としては、今年から少しバランスを変え、上がり回数を増やせるようにと挑戦の一年でした。90,000点トップなど、押せる局面は多くなった分、ぶつかって放銃する場面も多々ありましたが、来シーズンに向けて、精度を上げていければ結果は出せると思います。

 悔しい気持ちが強いからこそ、勝った時の喜びを分かち合えます!来シーズンはみんなで笑いましょう!新監督と新メンバーを迎える形になりますが、今後ともフェニックスの応援をよろしくお願いします!

東城りお

 2022-2023シーズンも応援ありがとうございました。Mリーグに出場するようになって2年、色々なことがありましたが、サポーターの皆さまやチームメイトに支えられ、私も成長することができました。今回、ありがたいことに契約更新することができましたが、やはり今シーズン、チームメイト、スタッフと優勝を果たせなかったことがとても残念です。来シーズンは新たな監督とチームメイトを迎えて、改めて優勝を目指して頑張っていきますので、今後とも応援していただけると幸いです。引き続きよろしくお願いいたします。

吉野慎一監督

 この度、会社内での異動に伴い、セガサミーフェニックス監督を退任することとなりました。素晴らしいファンの方々やスポンサーの皆さまの熱いご声援を受けつつ、個性的で魅力溢れるフェニックス選手や献身的なスタッフに支えられて過ごした2年間はかけがいのない時間となりました。麻雀という最高の競技にて繰り広げられる感動的なドラマを“体全体”で表現し続けた2年間、少しでもその熱狂を皆さまに届けられていれば幸いです。

 監督として、常に全力でフェニックス選手をサポートし続けようと心がけていましたが、振り返ってみるといつもフェニックス選手にサポートしてもらいながら、共に歩んだ2年間だった気がします。フェニックス4選手(お父ちゃんと三姉妹)には本当に感謝の気持ちしかありません。いつもささえてくれてありがとうございました。

 そして新体制では近藤新監督にバトンを渡すことができ、非常に喜ばしく、そして頼もしく思っております。監督を引き受けてくださった近藤新監督、本当にありがとうございます。そして悲願の初優勝をファンの皆さまに届けてくれることを願っています。

 セガサミーフェニックスが、不撓不屈の精神にて数多くの感動体験を創造し続ける、そんな素晴らしいチームであり続けることを、いつも心から願い、これからも応援し続けたいと思っています。皆さま本当にありがとうございました。今度ともセガサミーフェニックスをよろしくお願いいたします。

近藤新監督

 来シーズンより、セガサミーフェニックスの監督に就任することになりました近藤誠一です。セガサミーホールディングスより監督就任の要請がありましたが、選手を退く理由と同様に、当初はご辞退申し上げておりました。しかし、とても熱い要請とともに、コンディションを考慮した稼働日数の削減案を具体的に提示いただきましたので、最終的にお受けすることにいたしました。これまでの吉野監督のように精力的に活動とはいかないと思いますが、今度は監督としてチームを悲願の優勝に導けるよう、セガサミーフェニックスに助力できればと思っています。どうぞ皆さま、これからもよろしくお願いします。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
ABEMA/麻雀チャンネルより)

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Mリーグ 配信情報まとめ
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