将棋の第71期王座戦王座戦挑戦者決定トーナメントが5月26日に行われ、渡辺明名人(39)が澤田真吾七段(31)に勝利した。この結果、渡辺名人の準々決勝進出が決定。次戦ではベスト4進出をかけて、高見泰地七段(29)―石井健太郎六段(31)戦の勝者と戦う。
2011年度(第59期)王座経験者の渡辺名人が、五番勝負再登場に向けて初戦を突破した。1回戦の澤田七段戦は、振り駒の結果で渡辺名人の先手に。後手の澤田七段が「四間飛車」を採用すると、渡辺名人は持久戦を目指した。後手の金を積極的に上がる工夫に対応するとともに、難解な中盤戦の中で攻撃態勢を整えた渡辺名人は、後手の飛車成からの強襲にも動じず一瞬の隙を突く歩打ちからペースを握ることに成功。緩急自在の差し回しでリードを拡大し、渡辺名人が押し切って勝利を手にした。
この結果、渡辺名人がベスト8に進出。永瀬拓矢王座(30)への挑戦権獲得に向けて前進を遂げた。次戦、準々決勝では高見七段対石井六段戦の勝者と4強入りをかけて対戦する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)