渡辺明名人「力が足りなかった」 3期保持した名人位を失冠 19年ぶりに無冠に/将棋・名人戦七番勝負 将棋渡辺明 2023/06/01 21:55 拡大する 将棋の第81期名人戦七番勝負第5局が5月31日・6月1日の両日、長野県高山村の「緑霞山宿 藤井荘」で指され、渡辺明名人(39)が藤井聡太竜王(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20)に94手で敗れた。この結果シリーズ成績を1勝4敗とし、3期保持した名人位を失冠。2004年に初タイトルとなった竜王位獲得以来、19ぶりの無冠となった。【映像】藤井聡太“新名人” 誕生の瞬間 若き六冠保持者の藤井竜王を挑戦者に迎えた今期のシリーズでは、全5局で力戦を選択。作戦巧者の渡辺名人らしく前例のない将棋へと誘導したが、白星は第3局でのわずか1勝。本局では渡辺名人の矢倉と藤井竜王の雁木が激突したが、終盤で長考の末に強く踏み込む決断をした渡辺名人にわずかにミスが出て、流れは一気に挑戦者側へ。藤井竜王は最後まで緩むことなく冷静な差し回しを見せて押し切ると、渡辺名人ははっきりと「負けました」と口にして投了を告げた。 続きを読む 関連記事