5月30日にベルーナドームで行われたセ・パ交流戦、埼玉西武ライオンズ対阪神タイガースの試合前、かつて西武・阪神でプレーし、通算474本塁打を放った球界屈指のスラッガー・田淵幸一氏の野球殿堂入りを祝うセレモニーが行われた。
【映像】落合博満氏が唯一認めた“天性のホームランアーチスト”
田淵氏といえば、デビューイヤーとなった1969年から、阪神で強肩・強打の捕手として大活躍。打率.226ながらも、22本塁打を放って注目を集めると、その後もホームランを量産。滞空時間の長く、美しい放物線を描きながらスタンドインする打球に、多くのファンはもとより、選手たちもが魅了されるという、なんとも華々しい選手であった。
6月2日放送のABEMA『バズ!パ・リーグ』では、今回行われた田淵氏の堂入りを祝うセレモニーの模様について紹介することとなったが、その際、番組に出演していた野球解説者のG.G.佐藤氏も「田淵さんは素晴らしい実績を挙げられて、ライオンズの大先輩で。しかも法政大学の大先輩でもあるんですよ。」と、自身が田淵氏の後輩であることを、嬉しそうに語っていた。
そんな田淵氏といえば、前述の通り、「天性のホームランアーチスト」と呼ばれるほどの長打力で知られるが、そんな田淵氏について、3度の三冠王に輝き、田淵氏を超える510本塁打を放っている野球解説者の落合博満氏は、4月11日付でYouTubeチャンネル『【公式】落合博満のオレ流チャンネル』に投稿した動画の中で、田淵氏と対談。
その際、落合氏は、「俺の中ではね、プロ野球、何百人、何千人っていう中で、ただ1人なんですよ?ホームランバッターって認めてるのは。田淵さんだけなんだよ?これ(“ゴマスリ”のポーズをしながら)じゃなくてね?天性のホームランバッター。」と、田淵氏を唯一自身が認める“天性のホームランバッター”であるとコメント。それを聞きに、思わず照れる田淵氏に対して落合氏は、「あの打球の角度といい、放物線といいね、あれは、人には真似できないものだから。」と、自身の見解を語っていた。つまり、1人の打者として見た場合、田淵氏はあの落合氏でさえも「真似できない」と言わしめるほどの存在であるというわけだ。
さて、開幕からここまで、セ・パ両リーグでは、各チームの主軸を中心に、既に多くのホームランが飛び出し、ファンを沸かせているが、そうした打球を放った選手たちの中に、今後、田淵氏を越えるようなホームランアーチストが出ることに、我々も期待したいところだ。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)



















