5月30日にベルーナドームで行われたセ・パ交流戦、埼玉西武ライオンズ対阪神タイガースの一戦で、阪神の1、2番・近本光司&中野拓夢の“チカナカコンビ”による連続3ベースヒットでの珍しい先制シーンが、ネット上の野球ファンの間で話題となっている。
【映像】衝撃!阪神・近本&中野が魅せた“超激レア”シーン(14:15〜)
この試合の1回表、阪神は先頭の1番・近本が、西武先発・與座海人の投じた初球、内角のストレートを、まるで初球先頭打者本塁打でも狙っていたかのようにフルスイング。すると打球はライト方向へとぐんぐん伸びて、フェンスを直撃。ホームランにこそならなかったものの、この目の覚めるような一撃で、いきなり三塁へ。1番打者としてはこれ以上ない形で、先制のチャンスを演出した。すると、続く2番・中野も、カウント1-1からの3球目、與座の投じた内角高めのストレートを鋭く叩いて連続三塁打に。無論、三塁ランナー・近本は悠々と生還。また、中野も続く3番・ノイジーのショートゴロの間に生還。阪神があっという間に2点を先制する形となった。
実は昨年、阪神は開幕当初こそ、現在と同じく1番・近本、2番・中野という1、2番であったものの、ほどなく、1番・中野、2番・佐藤輝明、同じく、近本・熊谷敬宥、近本・糸原健斗、近本・山本泰寛、近本・島田海吏など、様々なパターンを試行錯誤する形に。再び5月10日頃からは近本・中野が続くこととなったが、その後、島田・中野や、中野・島田というパターンが断続的に9月上旬まで続き、その後はほぼ中野・糸原という1、2番コンビでシーズン終了を迎えることとなった。その間、近本は3番を任されており、どちらかといえば、本職である1番の「塁に出る」という部分ではなく、「走者を還す」という打撃が求められる状態となっていたが、いずれにしかり、1~3番までの打順と顔ぶれがかなり流動的であったといえる。
それに対し、今季は早い段階から、1番・近本と2番・中野を固定。しかし前述の通り、近本は打撃を買われる形で昨季は主に3番を打っており、中野も6本塁打を放ち、パンチ力も発揮するなど、“チカナカコンビ”はその俊足ぶりもさることながら、長打もある攻撃型の1・2番であるといえる。そうした意味で今回の2連続三塁打による鮮やかな先制は、そうした“チカナカコンビ”ならではの真価が発揮された形であるともいえるだろう。
こうした“チカナカコンビ”による衝撃的な“激レア”先制シーンについて、6月2日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、改めてその模様を紹介することとなったが、映像を見た西武OBのG.G.佐藤氏は 「いきなり先制パンチを食らったような感じですよね。今の阪神タイガースの勢いをそのままにという感じですよ」とコメント。また、ネット上の野球ファンからは「変則ピッチャーで初球から行ってスリーベースは流石やなぁ」「決してどっちとも失投じゃなくて良いコースに決めてる球を打ってるのがすごい、これが虎か……」「1.2番連続三塁打はまじで驚きました」「走攻守が揃ってる12球団最強1、2番最高や」「試合開始から1分15秒で点が入る我らがタイガース」といった様々な声が続々と寄せられることとなった。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)



















