【MLB】エンゼルス-マリナーズ(6月9日・日本時間10日/アナハイム)
エンゼルス・大谷翔平投手が「2番投手」の二刀流で先発出場。第2打席で同点となる17号2ラン本塁打を放ったが、その際、大谷は渋い表情のままダイヤモンドを一蹴した。
二刀流として出場したこの試合、1回表にマリナーズ4番打者のケルニック外野手に先制2ラン本塁打を献上していきなり2点のリードを与えた大谷は第1打席で内野安打を放つも、ピッチングでは制球面が安定しないため球数が多く、やや消化不良の内容に。頼みの打線もマリナーズ先発のカスティーヨ投手に対して2回までに3三振を奪われ、安打は自身の内野安打のみ抑えられていた。
迎えた3回裏のエンゼルスの攻撃でもウォラック捕手、ネト内野手を連続三振に打ち取られ、2アウトからウォード外野手がショートのエラーで出塁するも、打球的にはボテボテで通常なら何の変哲もないショートゴロだったはず。それだけにこの打席ではどこか懸けていたのかもしれない。
図らずもランナーを出す形になったカスティーヨは動揺もあったのか、大谷に対して投じた第1球は内閣への大きなボール球。これは大谷が構える前に投じたということでバイオレーションが取られるなど、落ち着きが見られなかった。仕切り直しの初球に投じてきたのは135キロのチェンジアップ。これを大谷は完璧に捕らえ、センターバックスクリーンやや右寄りへと飛び込む2ラン本塁打となり、一気に試合を振り出しに戻した。
自身の投球を助ける一打となったため、いつものように笑顔でダイヤモンドを回ってくるかと思われたが、大谷の表情を見ると普段以上に険しく笑顔はゼロ。勝負師の顔のままでホームインして、兜を被るおなじみのホームランセレブレーションの際も、カメラは大谷の表情を映さずじまいで終わった。
会心の一打だったとはいえ、スコアはまだ2-2と同点にしただけ。それだけにまだまだ気が抜けたいという大谷のこの試合に懸ける思いが見える打席となった。
この大谷の気迫が通じたのか、エンゼルスは続く4回の裏にレンヒーフォ内野手にタイムリーが飛び出すなど、5-3とリードして試合終盤を迎えている。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
■大谷翔平 人気記事
■Pick Up
・嫌われない広告とは?「ABEMA」のスポーツ×広告事例から紐解く
・スポーツコンテンツに適したの“ライブ特化型広告”って何?
・槙野智章氏と考える「スポーツ×マーケティング」の可能性