【MLB】レンジャーズ3-5エンゼルス(6月15日・日本時間16日/テキサス)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・投手」で先発出場し、投手として6回6安打2失点3奪三振の内容で今季6勝目(2敗)を挙げた。打者としても2試合連続となる22号2ランと、ア・リーグの本塁打ランキングのトップを独走する「リアル二刀流」の大活躍。投手としては序盤苦しんだものの、尻上がりに状態を上げ、試合中盤には決め球であるスイーパーで相手打者の度肝を抜くシーンもあった。
5月15日(日本時間16日)のオリオールズ戦以来、投手としては白星から離れていた大谷は、この日も序盤は苦労していた。初回の先頭打者に四球を与える“お決まり”に近いスタートとなると、1回だけで30球を投げる苦労ぶり。なんとか力強いストレートで押して無失点に切り抜けたが、早々に大粒の汗をかく展開となった。2回も無失点だったが1-0とリードしていた3回には2死から3連打を浴びて2失点。味方が先制してくれた直後の失点だっただけに、大谷にとっても歯がゆいイニングとなった。
すると次の4回からはさらに気合が入ったのか、生命線でもあるスイーパーの制球力、曲がり幅が一気に増した。象徴的だったのは4回、レンジャーズ先頭のグロスマンに対して。初球からスイーパーでストライクを取ると、その後はストレートとカットボールのコンビネーションでカウント2-2と追い込んだ。ここで大谷が選択したのはスイーパー。左打者のグロスマンに対して、外角のボールゾーンからストライクゾーンに入れてくる「バックドア」を投げると、猛烈な角度と勢いで曲がり、見事の見逃し三振。グロスマンも「どこから曲がってきた?」と言わんばかりに、しばらく打席の中で呆然と立ち尽くしていた。
データサイトでは横方向の変化が17インチ(43.2センチ)とホームベース1枚分は曲がっていたこのスイーパー。打者からすれば大きく外れたボールと判断してもしかたないところだ。ファンからも「すげー曲がるー」「これはえげつねえ」「あれはムリw」と大谷を称えるだけでなく、相手打者への同情にも近いコメントが集まっていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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