【MLB】レンジャーズ3-5エンゼルス(6月15日・日本時間16日/アーリントン)
言葉が出ないとはこのことだ。エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・投手」で先発出場。投げてはイオバルディとのエース対決で6回2失点の投球を見せ6勝目を挙げ、打っては2戦連発となる貴重な22号2ランを放つ大活躍で同地区首位を走るレンジャーズに勝利した。特に最近の大谷の打撃好調ぶりは際立っており、ここに来てホームランはア・リーグでキングを独走、両リーグあわせてもトップに立ち、打点もトップと2点差に迫るなど、初タイトルどころかすべてで上位につける成績となっている。
【映像】大谷翔平、2試合連発!特大135メートルの22号2ラン
今季の大谷は、昨年ややつまずいた4月で打率.292、7本塁打と結果を残すと、5月も同月のキャリアハイとなる8本塁打。そして6月に入ると、一気にギアを上げたように打ちまくる。12試合連続安打を含め14試合中13試合でヒットを記録し、そのうちマルチヒット6回、3安打以上が3回。半分の15日を過ぎた時点で、6月の月間打率.426、7本塁打16打点と神がかったような打撃を見せている。最近7試合だけで見ると、25打数14安打の打率.560、6本塁打と常軌を逸した数字というほかない。
この日の22号で、ア・リーグの本塁打王争いで2位のヤンキース・ジャッジに3本差をつける独走状態となった上、両リーグでもトップに並んだ。大谷のチーム71試合目での22号到達は、実に年間50.2本ペースとなる。さらに打点も54まで伸ばし、1位のレッドソックス・デバースとの差はわずかに2。こちらも年間123.2点ペースとなっている。打率も3割を超え、1位のブルージェイズ・ビシェットの.318も見えるリーグ5位まで上昇した。
この調子が最後まで続くことはないとしても、大きなスランプなく1年を終えれば、打率.257、46本塁打100打点を挙げた2021年や打率.273、34本塁打95打点の2022年を超える成績を残すだけではなく、初タイトルも見えてくる。それどころか、二冠、三冠も夢ではないだろう。これまでの二刀流での活躍だけで前人未到だというのに、さらに三冠王まで獲得するなんて夢物語にもほどがあるが、そんな夢の話をしたくなるほどの活躍を大谷は今、見せているのだ。
投手・大谷はこの日、6勝目を挙げた。ちなみに15勝をマークした昨季の6勝到達は6月22日(日本時間23日)だった。打者として打撃三冠で上位につけ、投手としても昨年をも上回るペースで勝ち星を重ねている今の大谷をただの“二刀流”と表現していいものだろうか。“スーパー二刀流”とでもいうべき大谷の挑戦がどこまで行くのかわからないが、辿り着く先が誰も想像すらしなかった地平であることだけは間違いない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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