意表を突く待ち取りが、ライバルからの一発ロンを呼び込んだ。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2023」予選1stステージのI卓が6月26日に行われ、第1試合では鈴木たろう(赤坂ドリブンズ・最高位戦)による回避不能の“迷彩七対子”による倍満が炸裂、放送席も騒然とした。
場面は南1局、たろうは2巡目に七対子のイーシャンテンとなった。ドラの3筒が対子で入った大物手だ。6巡目にドラが暗刻となるが、これはツモ切り。上家の浅井裕介(連盟)が1巡目に打8筒、対面の白銀紗希(連盟)の2巡目にも8筒があり、山にいそうと読んだ7筒をしつこく残す。10巡目、待望のテンパイを果たすと、ノータイムで7筒待ちのリーチ。解説の仲林圭(U-NEXT Pirates・協会)は「愛した7筒でいきますよ!」と大興奮。たろうの河はピンズがバラバラと切られており、とても7筒が当たるようには見えない。
これに飛び込んでしまったのは、先に仕掛けて7・8筒の変則2面張でテンパイしていた白銀。無筋の8索を引くと、仲林は「これはダメだ!」と絶叫。一発で7筒が放たれ、リーチ・一発・七対子・ドラ2・裏ドラ2の1万6000点が炸裂だ。仲林は「いったー!」と絶叫。続けて「鉄槌ですな、これ。3巡目からあの7筒ずっと愛してましたからね!」と驚きを隠せない。視聴者も「すげーゼウスの倍満!!」「これはゼウスの選択」「お見事だわ」「素晴らしいな」と次々に賛辞を寄せた。
山にいると読むや徹底してその牌を持ち、技巧を凝らした迷彩で一発ロン。トッププロの技あり倍満に解説も絶叫したエキサイティングな1局だった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mトーナメント プロ麻雀リーグ「Mリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー32人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者20人、計52人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、ベスト16からのシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル(ベスト8)、ファイナルを経て優勝者を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)






