【MLB】エンゼルス4-2ホワイトソックス(6月27日・日本時間28日/アナハイム)
打って投げて走りたい“永遠の野球少年”であるエンゼルスの大谷翔平投手にとって、リアル二刀流での先発試合こそが一番力を発揮できるということだろうか。「2番・投手」で今季16度目の二刀流出場を果たしたこの日、投げては7回途中10奪三振1失点の好投で7勝目をあげ、打っては3打数3安打2本塁打2打点とまさに一人舞台の活躍を見せた。
【映像】”すごい”以外に言いようがない大谷翔平の27号先制アーチ
中でも特筆すべきは、先制弾にダメ押し弾と2本塁打を放ってみせたことだ。大谷はこの試合の前まで、先発登板を果たした試合で通算8本のホームランを打ってきたが、1試合2ホームランを記録したのはこの日がキャリア初となった。
大谷が自身の登板日によく打っているという印象を持つ人は多いだろう。今シーズンは特にそれが顕著で、この日の2本で今季の投打同時出場での1発は早くも5本となっている。打撃絶好調の今季は、46本塁打を放ち最後まで本塁打王のタイトルを争った2021年とほぼ同じペースで本塁打を積み上げているが、その2021年でも登板日に放ったホームランは3本。打率は打率2割3分程度だった。34本塁打の昨年は、登板日の打撃成績は打率.257、2本塁打15打点。それが、今季はシーズン折返しの時点ですでに5ホームランを放っており、打率は驚異の.407ととんでもない成績を残している。
固め打ちが多いのも今季の特徴。この日も3安打を放ち、大谷が二刀流先発試合での3安打以上を記録したのは5試合目となった。そのうち3度が「ホームラン、スリーベース、ツーベース、ヒットを1試合で記録」するサイクル安打にあと1本と迫る“サイクル未遂”だというのも恐れ入る。とにかく、大谷は今季ここまで二刀流先発した16試合のうち12試合でヒットを放ち、3安打以上5試合、4安打が1試合、打率.407、5本塁打12打点と打ちまくっているのだ。
通常、主力選手は疲労を考慮して休養を挟みつつの起用となっている一方で、大谷は2カ月近く休みなし。二刀流を続けながら51試合連続でスタメン出場中というとんでもないタフぶりも見せている。常人では考えられないが、投打同時出場のほうがコンディションが上がるという域に達することもあり得るのかもしれない。
年間を通してローテーションを守りながら46本塁打100打点100得点26盗塁を記録してMVPに満票で選出された2021。投手として15勝9敗、防御率2.33、219奪三振の成績を挙げつつ34本塁打を放ち、ベーブ・ルース以来104年ぶりとなる「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」を驚異的なレベルで達成したうえMLB史上初の投打ダブルでの規定到達も果たした2022年。これ以上は望めないだろうという2シーズンを経て注目された今シーズンだったが、大谷は我々の想像をまたしても軽く超える活躍を見せている。今なお進化を止めない大谷は、今季終了時には一体どのような結果を残しているのだろうか。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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