目的は一つ、そこに言葉は必要ない。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2023」予選1stステージのK卓が6月29日に行われ、藤島健二郎(連盟)と竹内元太(最高位戦)がそれぞれ2位、1位で2ndステージへと駒を進めた。第2試合のオーラスでは両者が息を合わせて局消化、その職人技に視聴者も感嘆の声を挙げた。
第1試合は藤島がトップ。第2試合オーラスでトップ目は竹内。どちらもこの局は1局で終わらせたい。上家、下家の関係にある両者は牌でメッセージを送り合った。まず2巡目、藤島はドラの1索を河に置き「自分はアガリに向かえる手で、安いですよ」というアピール。視聴者は「安いアピール、えらい!」「白チームコンビ打ちくる?」とこの展開に沸き立った。
一方の竹内はタンヤオのターツが足り、早々に鳴きシフトを組んでいる。まず七万をカンチャンでチー。さらに「三・四・六・七」とあったマンズの形から、五万を「六・七」で鳴いて、待ちを二・五万とした。解説の坂本大志(最高位戦)は「二万のほうが上家(藤島)が切っているというところですかね」と意図を説明した。
次巡、藤島が二万を引くと、これを迷いなくツモ切り。竹内が1000点をアガって、あっという間にゲームセットとなった。トッププロが見せた絶妙パス、そして最速のアガリ。放送席はこのスピーディーな展開に「一瞬で終わりましたね!」と驚き、視聴者もまた「いまの呼吸いいね」「2人の様子が面白い」「うますぎぃ」「わかりやすい」と次々に反響を寄せ、美技に酔いしれていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mトーナメント プロ麻雀リーグ「Mリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー32人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者20人、計52人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、ベスト16からのシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル(ベスト8)、ファイナルを経て優勝者を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







