開幕戦は将棋連盟会長・羽生善治九段VS山崎隆之八段 優勝経験者同士の豪華カードを制するのはどっちだ/将棋・JT杯
【中継】羽生九段VS山崎八段 注目の開幕戦(生中継中)

 将棋日本シリーズJTプロ公式戦の1回戦第1局が7月1日、宮城県仙台市の「夢メッセみやぎ展示ホール」で行われ、羽生善治九段(52)と山崎隆之八段(42)が対局を開始した。羽生九段にとっては6月9日の日本将棋連盟会長就任以来、本局が初の公開対局。2017年度大会覇者で独創的な指し回しが魅力の山崎八段と、どのような戦いを見せるか。振り駒の結果、先手は山崎八段に決まった。

【中継】羽生九段VS山崎八段 注目の開幕戦(生中継中)

 羽生九段は1985年12月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:34期)、順位戦B級1組(A級以上:29期)。タイトルは歴代最多の99期を誇り、「七冠独占」「永世七冠」など、数々の大記録を打ち立てた将棋界のスーパースターだ。棋戦優勝も同じ最多の45回で、日本シリーズはこれまでに5度の優勝を飾っている。年頭にはALSOK杯王将戦七番勝負に登場するなど、トップクラスでの存在感は今も変わらない。さらに、6月9日には日本将棋連盟の会長に就任。プレーヤーとマネジメントの“二刀流”の活動に期待が高まっている。日本シリーズは最多の34年連続34回目の出場となる。

 山崎八段は1998年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:11期)、順位戦B級1組(A級:1期)。タイトル挑戦経験を持つ強豪で、棋戦優勝は2017年度の日本シリーズなど8回を誇る。序盤から独創的な指し回しを見せることで知られ、少々形勢を損ねても逆転してしまうことから、NHK将棋講座で「山崎隆之のちょいワル逆転術」の講師を務めたこともある。日本シリーズは2年連続7回目の出場となる。

 両者の公式戦対戦成績では、羽生九段20勝5敗と大きく勝ち越しているものの、本棋戦を含む持ち時間の短い棋戦に限れば5勝5敗のイーブン。今期開幕戦となる本局で、両者がどのような作戦を用意しているかにも注目したい。

 JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。前年大会は藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20)が最年少の20歳4カ月で優勝。2011年、小学3年当時に同こども大会優勝も飾った思い出の大会で、史上初プロ公式戦との“ダブル優勝”の快挙を達成した。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】2023年度「将棋日本シリーズ」一回戦第一局 羽生善治九段 対 山崎隆之八段
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