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【MLB】ア・リーグ2-3ナ・リーグ(7月11日・日本時間12日/シアトル)

 エンゼルス大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場し、1打数無安打1四球だった。本人も狙うと公言していたオールスターゲーム初の本塁打は飛び出さなかったが、1回の第1打席に入った直後、マリナーズのホームであるシアトルのファンから「シアトルに来て!」と大歓声。また第2打席、四球で出塁すると三塁に到達するまでナ・リーグの選手から声をかけられまくるなど、各地でモテモテ状態だった。なお試合は、1点差を追う7回にナ・リーグのディアス(ロッキーズ)が逆転2ランを放つと、リリーフが守り切って勝利を収めた。

【映像】大谷翔平が今季放った自己最長150メートル弾

 打撃結果こそ無安打1四球と渋い内容に終わったが、受けた歓声の大きさや注目度はスター選手ばかりが揃った球宴の中でもMVP級だった。試合前、センター付近から歩いて入場してくるシーンでは、ホームスタジアムであるマリナーズの選手たちよりも大きな歓声を受けて登場。ア・リーグ最多得票で選ばれた人気の高さを、早速示した。

 1回の第1打席、早くもスタジアムは異様な雰囲気に包まれた。楽しそうにすっと構えた大谷に対し、スタンド中から「Come to Seattle!(シアトルに来て!)」とファンが大合唱。現在、勝率5割を切っているエンゼルスから大谷がトレードに出るのであれば、ぜひマリナーズに来てほしいという意味での歓声で、シーズン途中のトレードでなくても、シーズン終了後にFAになるため、その時の移籍に向けたファンの猛アピールだった。

 歴史に名を刻む二刀流は、選手の間でも大人気だ。第2打席で四球を選び、暴投、ライトフライで二塁、三塁へと進塁すると、行く先々でナ・リーグの選手から話しかけられ、にこやかに返すシーンの連続。前日に行われたホームランダービーでも、出場はしなかったものの選手たちから記念撮影を求め続けられるシーンもあった。

 楽しい球宴も終え、7月14日(日本時間15日)からはシーズン後半戦がスタート。大谷は投打二刀流での出場が見込まれており、エンゼルスのポストシーズン進出に向けて、さらにギアを上げて臨むことになる。7月末までのトレード期限までは、去就についても注目されることになるが、大谷自身はマウンドで、そして打席で全力を尽くす。
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(c)aflo

【映像】大谷翔平が今季放った自己最長150メートル弾
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【映像】大谷翔平、ホームラン後に見せたかわいい「ねこポーズ」
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