<大相撲七月場所>◇五日目◇13日◇名古屋・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
前頭四枚目・宇良(木瀬)が前頭六枚目・王鵬(大嶽)を突き出して3勝目を挙げた。突き出された王鵬は土俵下に転落。その先には着物姿の女性ファン二人組がおり、一度は背を向けた宇良だったが、そのことに気づくと「しまった…」といった様子で振り返って王鵬とファンの身を案じる様子を見せた。その後、女性ファンが揃って笑顔を浮かべ、王鵬も立ち上がると、ホッとひと安心した様子で一つ頷きを見せた。
立ち合い頭を下げて当たった宇良だったが、王鵬の突き押しで土俵際に持っていかれてしまう。しかし、粘りを見せる宇良は一度沈み込み“カエル跳び”のように反動をつけて反撃を開始。王鵬が攻めきれずに引いたところを見逃さず、一気に突き出して3勝目を挙げた。王鵬は3敗目を喫した。
ABEMAで解説を務めた元前頭・鏡桜が「よく残しましたね」と称賛し、藤井康生アナも「よく凌ぎました」と応じた宇良の取組。
さらにリプレーで見ると、勝利後に見せた宇良の気遣いが目に留まる。宇良に突き出された王鵬は土俵下へ転落すると、待機していた朝乃山と審判を務めていた元関脇・玉春日の片男波親方との間をすり抜けた。しかし、その先には着物で観戦していた女性ファン二人組の姿が。振り返り、立ち止まるように宇良は気遣いを見せたが、ファンは笑顔を浮かべ、王鵬も無事であることを確認した宇良は、安心したように一つ頷いて、その後、勝ち名乗りを受けた。そんな宇良の様子にABEMAファンから「心配する宇良」など反響が寄せられた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)
2025年11月場所 千秋楽
更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗





