アイドルや役者といった芸能界の仕事をリアルに描いて大ヒット中の漫画『【推しの子】(おしのこ)』。アニメも制作されて1期は2023年4月〜6月に放送、2期が2024年7月から放送されています。
▶大きな話題に、伝説の初回90分 1話
▶天才役者がアイを再現、アクアが骨抜きに 7話
▶誰がセンターかでモメる新生B小町 10話
『【推しの子】』作者の1人・赤坂アカ(あかさか アカ)氏は、アニメ&実写化もした人気マンガ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』を連載していました。『【推しの子】』と『かぐや様』のストーリーは直接繋がってはいませんが、作中に同じタイトルの漫画が登場するなど、クロスオーバー要素があります。
この記事では『【推しの子】』と『かぐや様』の世界が繋がっているのか、時系列はどうなっているのかなどをまとめています。
目次
- 『【推しの子】』とは?あらすじや作品概要
- 2作品の世界線は繋がってる?原作者がインタビューで回答!
- 『【推しの子】』と『恋愛代行』の繋がりは?
- 『【推しの子】』と『かぐや様』の時系列は?
- ネットで噂になっている『【推しの子】』と『かぐや様』の共通点
- まとめ
『【推しの子】』とは?あらすじや作品概要
産婦人科医の雨宮吾郎(あまみや ごろう/ゴロー)は、アイドルグループ「B小町」のセンター・アイを応援していました。ある日、アイの活動休止が発表されて落ち込んでいたゴローでしたが、診察に来た妊婦がアイだと判明。ゴローは世間に公表せずに子供を産むと言うアイに協力することにします。しかし、アイの出産予定日にゴローは謎の人物に殺されてしまい、気がつくとアイの子供の星野アクア(ほしの アクア)に生まれ変わっていました。
『かぐや様は告らせたい』の赤坂アカ氏と『クズの本懐』の横槍メンゴ(よこやり メンゴ)氏がタッグを組んで「週刊ヤングジャンプ」で連載している漫画です。赤坂氏が「週刊ヤングジャンプ」で『かぐや様は告らせたい』を連載しながら、『【推しの子】』の連載も開始したため、赤坂氏の漫画2作品が「週刊ヤングジャンプ」に同時連載されたことでも話題になりました。
2作品の世界線は繋がってる?原作者がインタビューで回答!
『【推しの子】』原作者の赤坂氏が連載していた漫画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』は、将来を期待された秀才が集う高校・秀知院学園の生徒会長である白銀御行(しろがね みゆき)と副会長の四宮かぐや(しのみや かぐや)の2人が主人公のラブコメディ作品。御行とかぐやはお互いに惹かれ合っていますが、プライドが邪魔をして自分からアプローチせずに相手から告白させようと頭脳戦を繰り広げていくストーリーです。
『【推しの子】』と『かぐや様』は直接的にストーリーが繋がっているわけではなく、『かぐや様』を見ていないと『【推しの子】』が楽しめないということはありません。しかし、『かぐや様』のキャラクターが読んでいた漫画本が『【推しの子】』でも登場するなど共通点がいくつかあり、原作者の赤坂氏も読者からの質問に回答する企画「かぐや様は告らせたい目安箱」で、作品の世界観が繋がっていることを認めています。
この項目では、『【推しの子】』と『かぐや様』の世界が繋がっていると分かる作品間の共通点などをまとめました。
漫画「今日は甘口で」が登場
『【推しの子】』と『かぐや様』どちらの作品にも「今日は甘口で(略称:今日あま)」という漫画が登場していて、赤坂氏は過去のインタビューで2作品に登場する「今日あま」は同じものだと答えています。
アニメ『【推しの子】』の第3話〜4話は、劇中に登場する漫画「今日あま」の実写ドラマにアクアと有馬かな(ありま かな)が出演する回でした。「今日あま」は漫画家の吉祥寺頼子(きちじょうじ よりこ)が書いた少女漫画で、アクアは「演出かじってる人間で知らねー奴 モグリだろ。ド名作じゃねーか」と話していて、自分の部屋に「今日あま」のコミックスを置いているようです。
『かぐや様』ではアニメ2期第7話内のエピソード「白銀御行は読ませたい」で「今日あま」が登場しました。泣ける漫画として有名なようで、漫画では泣かないと言っていた白銀や石上優(いしがみ ゆう)が号泣して、恋愛がしたくなる漫画だと語っています。
『かぐや様』のアニメでは「今日あま」の作者名は青坂アオという名前になっていましたが、『かぐや様』の原作漫画では『【推しの子】』と同じく吉祥寺頼子と記載されていました。なお原作者の赤坂氏は、青坂アオという名前でTwitterのサブアカウントを開設しています。
苗字が同じキャラクターが登場
アニメ『【推しの子】』第4話で、ルビーのクラスメイトとして登場した不知火フリル(しらぬい フリル)。フリルは歌って踊れて演技もできるマルチタレントと紹介されていて、特徴的な名前をしていますが、『かぐや様』にも不知火という苗字のキャラクターが登場します。
『かぐや様』に登場するのは、不知火ころも(しらぬい ころも)という名前の女性キャラクターです。秀知院学園に通いながらアイドルをしていて、学年としては石上、伊井野ミコ(いいの ミコ)、大仏こばち(おさらぎ こばち)と同学年。現時点では、アニメ『かぐや様』には未登場のキャラクターです。原作漫画では21巻収録の第211話で初登場します。
同じ「不知火」という苗字を持つ2人のキャラクターに関して、ファン達がSNSや掲示板などで様々な考察が展開されていましたが、作者の赤坂氏のインタビューで不知火ころもと不知火フリルは姉妹であることが判明しました。そのインタビューによると、不知火フリルは不知火ころもの妹だと説明されています。
同じ漫画雑誌が登場
『かぐや様』では、たびたび石上が愛読している漫画雑誌「週刊ミドルジャンプ」が登場します。略称は「ミドジャン」で、アニメ『かぐや様』3期のティザーPV「石上優は語りたい」や、テレビスペシャル『ファーストキッスは終わらない』の第1話冒頭などで、石上が「ミドジャン」を読んでいるシーンがあります。
アニメ『【推しの子】』の第4話では、フリルが寿みなみ(ことぶき みなみ)に話しかけた際に「そちらの方はミドジャンの表紙で見た事あります 」と伝えていたので、みなみのグラビアなどが掲載されたのではないでしょうか。
コラボ企画「生徒会は【推し】たい?」で白銀がアイ推しだと判明
本編の内容ではなくコラボ企画にはなりますが、『かぐや様』と『【推しの子】』のコミックス同時発売記念に公開された漫画が無料公開されています。
『かぐや様』に登場する生徒会メンバーが、B小町のアイや映画「それが始まり」に出演した子供(幼少期のアクア)について語る内容です。生徒会メンバーの藤原千花(ふじわら ちか)はアクアが転生していると推測したり、主人公の白銀がアイ推しだとバラされるシーンなどが描かれています。
このコラボ漫画はWEBサイトで公開されているものですが、YouTubeチャンネル「ヤンジャン漫画TV【集英社ヤングジャンプ公式】」でも公開されていて、アニメ『かぐや様』の声優陣によるフルボイス版で視聴することもできます。
『【推しの子】』 特別編に『かぐや様』キャラが登場
2022年8月10日発売の雑誌「増刊ヤングジャンプヒロイン2」に『【推しの子】』 の特別編が掲載されました。ルビーが自身の仕事内容についてアクアに語る内容になっていて、その仕事の際にルビーが出会った人物が『かぐや様』の主要キャラでした。
4ページの内容ながら、別作品である『かぐや様』の登場キャラクターがルビーと接点を持った貴重な内容になっています。
『かぐや様』の最終巻付近のネタバレと『【推しの子】』9巻くらいまでのネタバレを含む内容なので、『かぐや様』や『【推しの子】』をアニメで視聴している人が読む際には注意が必要です。
このエピソードについて、『【推しの子】』の作画を担当している横槍氏は自身のX(旧Twitter)で「色んな意味で特別編なので絶対チェックしてください」とコメント。漫画『【推しの子】』の公式Xアカウントは、「【推しの子】ファンの方はもちろんの事、赤坂アカ作品のファンの方は必見の内容です!是非!」と綴っています。
『【推しの子】』と『恋愛代行』の繋がりは?
赤坂氏は2023年4月から「週刊ヤングジャンプ」で漫画『恋愛代行(れんあいだいこう)』の連載をスタートしました。2024年5月時点では、『【推しの子】』と『恋愛代行』の2作品が「週刊ヤングジャンプ」に同時掲載されています。
『恋愛代行』の第1話では、「暗黒暗号」シリーズという作中の小説について話しているシーンがあり、『【推しの子】』の登場人物の不知火フリルが主演で実写化された小説であることが明かされました。
『恋愛代行』でもフリルの名前が登場したことで、『かぐや様』『【推しの子】』『恋愛代行』の3作品は同じ世界線のストーリーであることが判明しました。
『【推しの子】』と『かぐや様』の時系列は?
読者からの質問に原作者の赤坂氏が答える企画「かぐや様は告らせたい目安箱」にて、読者から『かぐや様』と『【推しの子】』の時系列について質問がありました。赤坂氏はこの質問に対して、『【推しの子】』は『かぐや様』から何年か経過した後の時系列で、秀知院学園の生徒会メンバーが大人になっていると回答しています。
『【推しの子】』は主人公のアクアが赤ちゃんだった頃、映画に出演した幼少期、成長して高校生になった時など、劇中で年月が経過しています。『【推しの子】』のメインストーリーは、アクアが高校生になって本格的に芸能活動をするところだと思われるため、赤坂氏が語った時系列については、アクアが高校生の時期には秀知院学園の生徒会メンバーが大人になっているという意味なのではないでしょうか。
『かぐや様』と『【推しの子】』のコラボ企画「生徒会は【推し】たい?」では、生徒会メンバーが映画「それが始まり」について語っているシーンがあります。コラボ企画でも時系列が正しいものであるならば、生徒会メンバーが高校生の頃に幼少期のアクアが映画に出演したと考えられます。
『恋愛代行』の時系列は?
赤坂氏が『【推しの子】』と同時に連載している漫画『恋愛代行』。『【推しの子】』の登場キャラクターの不知火フリルの名前が『恋愛代行』でも出たことで、 『かぐや様』『【推しの子】』『恋愛代行』の3作品は繋がっていることがわかります。
赤坂氏曰く、『かぐや様』の数年後が『【推しの子】』とのことですが、『恋愛代行』の時系列は『【推しの子】』よりも前なのか後なのかは不明です。
SNSなどでは、時系列は連載の開始順なのではないかと考えている投稿も多くあり、『恋愛代行』は『【推しの子】』から数年経った世界の話なのではないかと考察されています。
ネットで噂になっている『【推しの子】』と『かぐや様』の共通点
作者の赤坂氏が『【推しの子】』と『かぐや様』は同一世界の話だと明言しているため、SNSでは2作品の共通点について考察されています。この項目では、真偽不明ですがネットで噂されている内容をまとめています。
ぴえヨンの正体
B小町(ルビー、かな)とコラボ動画を撮影した覆面筋トレ系YouTuberのぴえヨン。SNSでは、ぴえヨンの学生時代の姿が『かぐや様』で描かれていたのでは……と考察されています。
ぴえヨンの学生時代だと言われているのは、アニメ『かぐや様は告らせたい』2期に登場した体育祭の応援団長・風野(かぜの)です。
風野は筋トレが大好きなキャラクターで、声はぴえヨンと同じ声優の村田太志さんが演じています。そのような共通点があるため、風野が成長した姿がぴえヨンなのではないかと考えているファンがいるようです。
2024年8月時点では、赤坂氏はぴえヨンの正体について言及していません。もし本当にぴえヨンの正体が風野なのであれば、今後赤坂氏がインタビューなどでコメントしたり、スピンオフ漫画などで描かれる可能性があるのではないでしょうか。
まとめ
アニメも大ヒットした人気漫画『【推しの子】』の原作者は赤坂アカ氏です。赤坂氏は実写&アニメ化した漫画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』の作者でもあり、『かぐや様』と『【推しの子】』は同じ世界の話だということが明かされています。
赤坂氏は過去のインタビューで、『かぐや様』に登場する不知火ころもと、『【推しの子】』の不知火フリルは姉妹だと答えています。また時系列については、『かぐや様』から何年か経過した後の話が『【推しの子】』のようです。
『かぐや様』と『【推しの子】』は同じ世界の話ですが、ストーリー的には直接繋がっておらず、どちらから読んでも問題ありません。
(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社
(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
(C)赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会
アニメ『【推しの子】』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイ(タップで動画へ) | 見どころ |
---|---|---|
1 | Mother and Children | アイの愛、圧巻の作画 |
2 | 三つ目の選択肢 | 見事な重曹の舐めっぷり |
3 | 漫画原作ドラマ | ワルカッコいいアクア |
4 | 役者 | 『今日あま』作者の涙… |
5 | 恋愛リアリティーショー | 色々とガチなぴえヨンダンス |
6 | エゴサーチ | 眼前で検索ワード読上げの暴挙 |
7 | バズ | あかねの壮絶な演技力… |
8 | 初めて | アクア、1話で3人オトす |
9 | B小町 | 本気が過ぎるかなPV |
10 | プレッシャー | ぴえヨンの地声、ガチイケボ |
11 | アイドル | 赤子の頃と変わらぬオタ芸 |
12 | 東京ブレイド | 姫川とかな、迫真の掛け合い |
13 | 伝言ゲーム | 原作者、脚本家にバチギレ |
14 | リライティング | 師匠と弟子の修羅場 |
15 | 感情演技 | ホラーすぎるゴローの影 |
16 | 開幕 | 迫真の「一緒に殺してあげる」 |
17 | 成長 | メルト覚醒! |
18 | 太陽 | ホラーみ溢れるあかね |
19 | トリガー | かな覚醒の瞬間 |
20 | 夢 | アイが死ななかった世界 |
21 | カイホウ | アクアの目から星が消える |
22 | 自由 | アイの墓に現れたカミキ |
23 | 再会 | ルビー、故郷で絶望の対面 |
24 | 願い | ルビーが見せた漆黒の意志 |