大谷翔平が所属するMLBロサンゼルス・エンゼルスの本拠地、エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム。同球場での試合を中継などで観ている際に、外野スタンドの左中間方向の背後に、しばしば“謎の山岳”のようなものが映り込んでいるのを不思議に感じたことがあるという人は少なくないだろう。果たしてこの“岩山のようなもの”は一体何なのか―?
【映像】大谷翔平、“煙が見える”本塁打で岩山に叩き込む瞬間
7月16日に放送された『ABEMAスポーツタイム』(ABEMA)では、MLBに関するクイズが出題されることとなったが、その際に、前出、エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムの“岩山のようなもの”について、エンゼルスの選手が本塁打を放った際などに炎が噴き上がるという、テーマパークさながらの演出があることなどを紹介。そもそも、野球の試合を行う球場に、こうした“遊び心あふれる仕掛け”を施しているということ自体、不思議といえば不思議だが、その後、番組では、『球場の岩山を作った世界的に有名な企業とは?』という問題が出題されることに。
この“山のようなもの”を作ったのは、同じアナハイムでディズニーランド・リゾートを運営しているウォルト・ディズニー社だったのだという。番組に出演したMLB評論家のAKI猪瀬氏によると、「1997年にエンゼルスのオーナー企業となったのがウォルト・ディズニー社です。このエンゼル・スタジアムという球場は、1966年にオープンした球場で、古くて、何もない殺風景な球場だったんですね。このままでは集客できないということで、ウォルト・ディズニー社が、まさにディズニーランドにいるような雰囲気で野球を観戦させてあげようということで、97年にオープンしたという岩山ですね。」と、ある種のファンサービスであり、集客の目的で、ウォルト・ディズニー社がこの『ビッグサンダー・マウンテン』のような岩山を作り出したのだという。
なお、その設計・施工にあたっては、スタジアムの建築士ではなく、ディズニーの建築士が起用されたとされる、この岩山。ディズニーがエンゼルスの経営から手を引いて既に久しいが、現在もなお、スタジアムのシンボルとして残り、訪れる多くのファンに愛され続けていることを思うと、さすがディズニーといったところといえるかもしれない。
(ABEMAスポーツタイム)