【スーパーフォーミュラ】第6戦(決勝・7月16日/富士スピードウェイ)
富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラ第6戦、「最もF1に近いドライバー」と言われているリアム・ローソン(TEAM MUGEN)が、今シーズン3勝目を挙げた。シリーズランキングでは、1位の宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)に対し、1ポイント差に迫る2位につけた。
予選でローソンは、調子を上げてきたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの牧野任祐と太田格之進の間に割って入る好タイムで2番手に。決勝では、スタートもしっかり決め、ポールポジションスタートの牧野に対し、約1秒という僅差で追いかけていく。
牧野より先の12周目にピットインしてタイヤ交換を済ませると、アウトラップから一時的にエンジンパワーをアップさせるオーバーテイクシステム(OTS)を使用し、なるべく速く周回することで、アンダーカットを狙いにいく。牧野がその次周にピットインして出てきた際に、ローソンは1コーナー付近で追いつくと、コカコーラコーナーであっという間にオーバーテイク。見事アンダーカットを成功させた。ここからはローソンの独壇場。牧野を後ろに従えながらも、残り約27周をミスなく走り切り、そのまま優勝を飾った。
「良いレースをすることができました。抜群のスタートを決めることができましたし、序盤のペースは少し不安を感じるシーンもありましたが、後半は自分のペースを守って走り切ることができて良かったです。ピットの戦略もばっちりハマりましたしね。第6戦は、自信を持って臨むことができましたし、チームのみんなに感謝しています。ポイントリーダーの宮田選手とはポイント差が縮まっていますし、後半戦も気を引き締めて頑張りたいです」(ローソン)
ファンからも「F1にまた近づいた」「ローソン来年アルファタウリ乗れるかな」「リアムやっぱり速い!F1シート候補と言われるだけあるね」「F1行くドライバーはレベチ」と、ローソンの走りを讃えるコメントが数多く見受けられた。
実はF1では、次戦ハンガリーGPから角田裕毅が所属するアルファタウリが、ニック・デ・フリースに代えてダニエル・リカルドを起用する。「ベテランドライバーのリカルドが今シーズン結果を出せなければ、来季はそのシートをローソンが獲得するかも」とも噂されており、スーパーフォーミュラでのローソンの注目度はさらに高いものになるかもしれない。
(ABEMA『スーパーフォーミュラ2023』/(C)JRP)