7月19日(バンテリンドーム ナゴヤ)、7月20日(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)の両日に開催される『マイナビオールスターゲーム2023』。両リーグのスタープレイヤーが集い、今回もまさに見所満載といった印象だが、そうした中、“攻守”に渡る活躍が期待されている選手といえば、やはり北海道日本ハムファイターズの万波中正だろう。

【映像】プロ野球界最強レベルの“爆肩レーザー”でランナーを刺す瞬間

7月13日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われた東北楽天ゴールデンイーグルス戦、2-2、同点で迎えた7回表、2死二塁と楽天勝ち越しのチャンスで、楽天の2番・小深田大翔が粘りに粘ってフルカウントから放った打球は、一二塁間を破ってライト前へと抜ける当たりに。この打球を見て、二塁走者の村林一輝は、俊足を飛ばして一気に三塁を蹴って本塁へ。しかし、この打球にライトの万波は、猛ダッシュで素早く捕球すると、そこからノーバウンドで“爆肩バックホーム”。これが捕手の郡司裕也へのストライク返球となり、村林を本塁上でタッチアウトに。楽天の勝ち越しを許さないという、大変大きなプレーとなった。

万波といえば、思い切りの良いスイングからの目の覚める長打に加え、今季はここぞという場面での好守を連発。7月1日に行われたオリックス・バファローズ戦でも、悠々タッチアップで三塁を陥れるかに見えた二塁走者の森友哉を、外野の深い場所からの“爆肩返球”でタッチアウトに。新庄剛志監督の現役時代を彷彿とさせる脅威の“爆肩”ぶりがネット上の野球ファンの間でも大きな話題に。しかもこうした万波の肩が持つインパクトもあってか、翌2日に行われた試合では、外野への犠牲フライで1点という場面で、万波が“爆肩バックホーム”を行ったことで、三塁走者の頓宮裕真が本塁突入を断念するという場面も。このプレーは、万波の肩がもたらす影響の大きさを改めて知らしめる形となった。

今回の球宴でも、ホームランダービーに選出されるなど、その長打力が話題になりやすい万波ではあるものの、こうした守備での強みも万波の魅力。果たして球宴という晴れの舞台で、こうした万波ならではの“爆肩プレー”が披露されることとなるのか、じっくりと注目したいところだ。