7月19日(バンテリンドーム ナゴヤ )・20日(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)の両日に行われた『マイナビオールスターゲーム2023』で、驚異の2試合連続弾を放った日本ハム・万波中正が、ネット上の野球ファンの間で注目を集めている。

【映像】「変態打ち」打撃指導の瞬間

まず第1戦、ベンチスタートとなった万波は、6回裏の守備からセンターに入ると、7-0、パ・リーグ7点のリードで迎えた7回に巡ってきたこの日最初の打席で、セ・リーグ5番手の清水昇(東京ヤクルトスワローズ)に対し、初球から積極的に打ちに行き、ファウル。その後、カウント1-2となってからの5球目、清水が投じた外寄り、やや高めのストレートを豪快ながらも逆らわずに振りぬくと、打球はライト方向へと高く舞い上がる大飛球に。するとこれがそのままライトのポールを直撃し、史上18人目となる球宴初打席初本塁打となり、万波は敢闘選手賞を獲得することとなった。

そして迎えた第2戦、4番・ライトで先発出場を果たした万波は、4回に迎えた第2打席、セ・リーグ3番手としてこの回から登板したバウアー(横浜DeNAベイスターズ)が“球種予告”で投じたボールに喰らいつき、カウント0-2からファウルで粘ると、カウント2-2からの7球目、真ん中やや高めに甘く入ったスライダーをフルスイング。すると、打った瞬間にそれとわかるレフトへの特大弾で、スタンドのファンを沸かせることに。これで球宴での2試合連続となる一発。しかもMLBのサイ・ヤング賞を獲得したバウアーから打つという、“持ってる男”ならではの活躍で、見事、MVPを獲得することとなった。

7月21日放送のABEMA『バズ!パ・リーグ』では、こうした万波による印象的な2発を含めて多くの見所があった今季のオールスターゲームについて改めて振り返ることとなったが、その際に流れたVTRでは、試合前のベンチ裏で、福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐から、万波が打撃のレクチャーを受けている姿も披露されることに。

その際、万波は柳田に対し、ヘッドが下がることを相談していた模様だったが、万波といえば、球宴前の6月27日に行われた埼玉西武ライオンズ戦(沖縄セルラースタジアム那覇)でも、一見崩されたかのようにさえ見えるフォームで“場外未遂”となる“変態弾”を放って話題となるなど、“元祖・変態弾男”ともいえる柳田には通じるものが。もしかすると第2戦で飛び出したバウアーからの凄まじい特大弾は、“先輩スラッガー”柳田の手ほどきによる影響も少なからず関係していたのかもしれないが、こうした万波について、ネット上の野球ファンからは「予告球種だとはいえしっかりホームラン打つのはさすが万波」「守備も含めて全てが規格外だし、近い将来、日本を引っ張る大物打者に成長しそう。」「万波はポテンシャルお化け 分かりやすく肩とパワーがバグってる」「バウアーが「打ってくれ…!」って感じのボールを投げて見事に打ち返した。さすがロマンだけにとどまらない大砲。」「そもそも全部わかってても打てないくらいの球なのに、なんとかしっかりファウルにして、最後は綺麗にホームランにするのかっこよ!!バウアーも良い笑顔で、これこそ宴って感じ」「球宴初打席でのホームランは史上18人目、球宴初打席から2試合連続は史上初らしい ポテンシャルやばいわ、まじで」といった様々な反響が寄せられている。

(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)