7月20日(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)に行われた『マイナビオールスターゲーム2023』の第2戦で、事前に語っていた通りに“球種予告”で勝負するなど注目が集めた横浜DeNAベイスターズのトレバー・バウアー。異国での球宴を全力で楽しんでいた感のある姿が、ネット上の野球ファンの間で話題となっている。
開幕当初は苦しみながらも、その後、持ち直して5月3日の広島カープ戦で初勝利を飾ると、6月には4試合に先発して全勝。30回1/3を投げて防御率2.08、38奪三振という好成績を挙げて月間MVPを獲得。その後、プラスワン投票で球宴に出場することとなったMLBサイ・ヤング賞投手のバウアー。“球宴”への出場はMLB時代の2018年以来となったが、0-1、セ・リーグ1点ビハインドで迎えた4回表に、チームメイト・今永昇太の後を受ける形で3番手でマウンドに登ると、事前に表明していた通りに“球種予告”での投球をスタート。最初の打者として迎えた4番・万波中正(北海道日本ハムファイターズ)は、そんなバウアーの“予告通りの予告”に当初戸惑っていたようにに見えたものの、いきなり2球で0-2と追い込まれるとそこからファウルで粘り、7球目。真ん中やや高めのスライダーを豪快にフルスイング。打った瞬間に着弾を確信する左中間スタンド中段への一撃に。これにはABEMAの実況で出演していた野球解説者の里崎智也氏・川崎宗則氏・西岡剛氏も、球種がわかっていても本塁打を放つことの難しさについて指摘しつつ、称賛することとなった。
日本への球宴初出場は、万波によるこの本塁打に加え、内野ゴロの間に1点を失うなど、1回を投げて2失点となったバウアーだが、こうした球宴ならではの面白さを見せたことに、ネット上の野球ファンからは「やっぱバリバリメジャーは違うなー」「こういうのが球宴らしくて好き」「さすが人気YouTuber」「バウアーすごすぎwww」「そもそもサイ・ヤング投手が投げる言うだけでもスゴい話だからな」「お客さんを楽しませることを自然にやれるっていいよね」「サイ・ヤング投手から球宴でホームランを打つという勲章を自ら配布しにいくスタイルすこ」「バウアーが楽しそうにしているの見るとこっちも嬉しくなるよな」といった喜びと称賛の声が続出することに。
7月21日放送のABEMA『バズ!パ・リーグ』では、そんなバウアーが、“試合前”からNPBの選手たちに大人気となっており、福岡ソフトバンクホークスの津森宥紀から握手を求められ、笑顔を見せながら気さくに応じている姿などが紹介されることとなったが、このときの模様を詳しく紹介したソフトバンク公式YouTubeチャンネルの動画を見ると、津森は“写真撮影の順番待ち”状態となるほどの大人気だったというバウアーにようやく対面できると知って、慌てて靴を履きながら小走りで接近すると、バウアーに対してまず礼儀正しく一礼。バウアーの方から気さくに握手を求められると、“がっつり”と歩み寄って両手で握り返し、なんとも嬉しそうに頭を下げることに。その後、“グラウンド対談”でバウアーに対し、「スーパースーパーピッチャー」「ベリークール!」と声をかけ、逆にバウアーから「髪を何色に染めればいいですか?」と質問されると、「ブルー!」と答えてバウアーを爆笑させるという、なんともほのぼのとした光景が収められていた。
セ・パ両リーグのスタープレーヤーばかりが集う球宴で、チームどころかリーグも国も飛び越えて、ファンはもとより、選手たちをも魅了するバウアー。チームの優勝争いが予想される後半戦、そんな大スターのバウアーが、どのような活躍を見せることとなるのか、今後もその投球に注目したいところだ。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)