7月15日に福岡PayPayドームで行われた福岡ソフトバンクホークス対オリックス・バファローズの一戦で、リーグトップとなる9勝目をマークしたオリックスの山本由伸について、野球解説者の里崎智也氏が言及した。

【映像】山本由伸、吠えた!“化け物ストレート”を決める瞬間

混戦の様相を呈するパ・リーグの首位争い、前半戦最後の大一番となったこの3連戦の初戦に先発のマウンドを託された山本は、序盤から“安定の好投”でソフトバンク打線を翻弄。8回を投げて被安打6、1失点で今季9勝目をマーク。今後の戦いを考えれば極めて重要な意味を持つであろうこの一戦で、チームを勝利に導いた。なお、この3連戦、オリックスは山本に加え、残る2戦の先発に宮城大弥と山下舜平大を投入。他球団からすれば“恐怖”ともいえる三本柱を投入することで3連勝を飾ることに。一方、敗れたソフトバンクは、7日に行われた東北楽天ゴールデンイーグルス戦から連敗を重ねた末に、首位・オリックスとの直接対決でも敗れたことで、さらに水をあけられることとなった。

7月21日放送のABEMA『バズ!パ・リーグ』では、改めてこの日の山本の投球について振り返ることとなったが、里崎氏は「いい形で投げれたと思いますよ。9勝目ですから。」と、まずはその内容を称賛。続けて里崎氏は「連打されないですからね。そういったところは素晴らしかったですよね。ランナーを出しても2アウトからのランナーだったりしたんで。」と、たとえ走者を出したとしても相手打線に連打を許さないという投球が、山本の好投を支えていると指摘した。

また、こうした内容を受ける形で、番組司会の辻歩アナウンサーから「去年の今頃は、もう里崎さんは“今年はもう、沢村賞確定です!”って、仰ってましたけれど、今年どうですかね?」と、山本の“沢村賞獲り”について訊ねられると、里崎氏は「もう確定じゃないですか。わかんないけど、確定です。安定感あるからね。(イニングも)投げるしね。」と、太鼓判を押すことに。また、そんな山本について、ネット上の野球ファンからは「近藤健介の三振した後の「こりゃあ打てんわ」と言わんばかりの表情好き」「山本由伸が球界のエースたる理由が分かるピッチング。勝負どころで崩れない。」「大事な試合をきちんと抑えて、チームの勝利に貢献する。流石エース」「今年からの由伸のフォームって、究極に無駄が省かれた匠の一品って感じがする。スマートさを極めている」「調子はよくはなさそうだったのに大事なところでしっかり抑えるのはさすがでした」といった様々な反響が寄せられている。