5月29日にリグリー・フィールドで行われたシカゴ・カブス対シンシナティ・レッズの一戦で、カブスの三塁コーチが見せたコーチャーズボックス内での“腹ばいジェスチャー”が野球ファンの間で話題となっている。
【映像】鈴木誠也が三塁まで爆走→コーチが突然“消えた”衝撃の瞬間
0-2、カブス2点のビハインドで迎えたこの試合の2回裏・カブスの攻撃。この回先頭の4番・鈴木誠也は、フルカウントからボールをよく見て四球で歩くと、その後、2死となってから迎えた7番マイク・トークマンのセンター前ヒットで、一塁走者の鈴木は二塁を蹴って三塁へ。すると、その際、鈴木に走塁の指示を出すカブスの三塁コーチのウィリー・ハリスは、なぜかコーチャーズボックス内で“腹ばい”に。そのなんとも珍しい光景に、当時、中継を観ていたネット上の野球ファンからは「えwコーチwww」「あれ?……寝てるやん!www」「またこの人何かやっとるw」「一瞬コーチおらんやんけと思ったら寝そべってたでござる」「…んで、何やってるの?」といった様々な反響が寄せられることとなった。
7月23日に放送された『ABEMAスポーツタイム』(ABEMA)では、改めてこのひとコマを振り返る形で紹介することとなったが、その際、MLBでのプレー経験がある川﨑宗則氏は、「気持ち的には、三塁ランナーコーチというのは、ここ(※三塁)に来る、直接ギリギリのところを教えたい、伝えたいんですよ。もう、余裕がないんだよと。っていうことで。ランナーはこう走りながら、ベースとコーチを見れるんですよ。で、コーチを見ながら、“あ、余裕があるな”というときは、だいたいこういうふう(※両手を前に出して静かに手首を動かすように)にしてる。余裕がないときは、こうしたりする(※両手を大きく上下に動かしながら派手にアクションをとる動きをする)んですね。それがもっとイケなくなっちゃうと腹ばいになっちゃう。」と、コーチがこうした珍しい動きを見せるのは、その動きの違いにより、三塁到達までのタイミング的な意味での“余裕”を走者に伝える目的があると解説した。
なお、この“腹ばいジェスチャー”を行ったウィリー・ハリスコーチといえば、ファウルボールを素手でキャッチして見せてスタンドを沸かせるなど、なにかにつけて話題となる名物コーチ。今後もそんな同コーチの個性的な動きが、選手たちと同様、注目を集めそうな気配だ。
(ABEMA『スポーツタイム』)