【MLB】エンゼルス3-5マリナーズ(8月3日・日本時間4日/アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・投手」で先発出場し、投手として4回59球を投げ被安打3、無失点4奪三振だった。4回を投げきったところで右手と指のけいれんにより緊急降板し今季10勝目、史上初となる2年連続での「2ケタ勝利・2ケタ本塁打」の達成は次回以降に持ち越しとなった。打者としては本塁打を警戒される中、第4打席に本塁打王争いを独走する40号ホームラン。2打数2安打1打点と全力プレーでチームに貢献したが、9回に守護神エステベスが逆転満塁弾を浴びて、痛恨の逆転負けを喫した。
投手としては、まさかの結果が待っていた。1回、味方の守備の乱れもありいきなりピンチを招いたが、160キロを超えるストレートやスイーパー、カットボールなどを駆使して無失点で切り抜けた。その後も最速100.2マイル(161.3キロ)のストレートや各種の変化球を駆使して、マリナーズ打線をねじ伏せた。ただこの日の投手大谷はここまで。右手と指のけいれんにより、マウンドを降りた。
大谷は脇腹、さらには足のけいれんなどで途中交代があるなど、かなりの疲労が蓄積していると思われる中、満身創痍でも全力プレーを忘れない。第3打席、申告敬遠をされた後、今季14個目の盗塁を決めると、次の打者のセンター前ヒットで激走して同点の生還。さらに2-1と1点差の8回、第4打席では右中間席に弾丸ライナーでの40号ソロを叩き込んだ。
今季10勝目はならず、史上初となる2年連続での「2ケタ勝利・2ケタ本塁打」の偉業こそならなかったが、これ以上ないインパクトを与えた投打でのプレーでチームを鼓舞した。ただ、チームはエステベスが2点を守りきれず痛恨の逆転負け。まさに大谷が活躍したものの「なおエンゼルスは…」の「なおエ」展開となってしまった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)





