【MLB】エンゼルス7−9マリナーズ(8月4日・日本時間5日/アナハイム)
先発投手が早々に崩れ、さらに審判の不可解なジャッジ。負けられない戦いが続くエンゼルスに受難が。エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場したこの試合。審判へクレームを付けたコーチが退場処分となりエンゼル・スタジアムも騒然とした。
1-5とマリナーズが大きくリード。2回裏、1死走者一塁の場面。打席には7番・レンフロー。マリナーズ先発右腕、今季7勝(7敗)を挙げているカスティーヨがカウント2-1から投じた低目の変化球は枠を外れたが、主審はストライクをコール。この直後、エンゼルスベンチからクレームがあり、これを確認した主審は鋭い目つきで声の上がった方向をにらみ、マーカス・テイムズ打撃コーチへ暴言を理由とした退場宣告。現地の観客からはこれに抗議するブーイングの声や口笛が飛び交った。
テイムズが主審へどんな言葉を飛ばしたのか、詳細は映像では明らかにはならなかった。暴言のきっかけはレンフローへのボール判定だが、これには伏線がある。前の打者だったモニアックが三振した際、きわどいハーフスイングを主審が塁審へ確認せずにスイングと判定していた。この際、モニアックは「ちゃんと塁審へ確認してくれよ」といわんばかりに塁審の方へ手を上げ、うなだれながらベンチへ下がっていた。
微妙な判定が続き、なおかつ初回から先発のデトマーズが5失点と大乱調。うまくいかないゲーム運びにベンチもイライラ、ついには退場者も出たこの試合。なおエンゼルスはムスタカスに3ラン、モニアックに2ランが飛び出しそれぞれ同点に追いつく粘りをみせたものの、8回から連続失点。7-9でこのカード負け越しが決まった。負けはしたが初回に4点を先行されてから、執念で2度も試合を振り出しにしたこのゲーム。打撃コーチの退場は何としてでも勝ちたいというベンチの気迫が窺えたシーンだった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)





