【第105回全国高校野球選手権記念大会】徳島商2-1愛工大名電(1回戦・第2日・第4試合・甲子園)
12年ぶり24回目の出場となった徳島代表・徳島商が、全国最多173チームが参加した愛知大会を勝ち抜いた愛工大名電を接戦で下し、2回戦に進出した。徳島商のエース森煌誠選手(3年)は徳島大会で5試合45イニングを全て投げ抜き甲子園にやってきたが、名門校の粘り強い打線を相手に最速147キロのストレートにカーブ、スプリットを駆使して10奪三振。晴れ舞台でも1人でマウンドを守り抜き、チームを2回戦へと導いた。
183センチ・89キロの森が、マウンドで立ちふさがった。1回、いきなり1点を失ったものの、仲間の好守備でピンチを脱出。すると2回からは力強いストレート、キレのある変化球をバランスよく投げわけ、愛工大名電の先発・笹尾日々喜選手(3年)との息詰まる投げ合いを展開した。3回、味方打線が2点を取り逆転すると、ここから1つギアを上げて、ストレートも最速147キロをマーク。さらに序盤は使わなかったスプリットの割合を増やす配球の変更もあり、球数もセーブしながら終盤に持ち込んだ。最終盤に入っても球威は衰えることなくストレートは常時140キロオーバー。最終回に最速を出す貫禄のマウンドだった。
力強くも低めを突く森の投球に応えるように野手陣も堅い守りでバックアップ。特に捕手の真鍋成憧選手(3年)は体を張ってスプリットを続けて止め、力投する森をうまくリードした。愛工大名電もなんとか攻略しようと粘ったものの、最後まで点差を詰めることができなかった。
試合後、インタビューに応じた森は147キロを投げ込みつつ「ストレートがよくなかった」と反省。その分、変化球の調子がよかったと試合の中で判断し、捕手の真鍋とのコミュニケーションで配球を変更していったと明かした。甲子園での初マウンドは「広くて景色がよかったです。自分以上の力が出ました」とにっこり。1年の春時点では野手だった森が、わずか2年で手にした甲子園のマウンド。「自分が投げたい気持ちが強い」と、誰に譲ることなく、次回も強豪・智弁学園を相手に完投勝利を目指す。
画像提供:バーチャル高校野球
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