【第105回全国高校野球選手権記念大会】クラーク国際7-1前橋商(1回戦・第3日・第2試合・甲子園)
甲子園初勝利を手にしたクラーク国際。春夏通算4回目の出場での勝利は、高校野球に新たな1ページを刻む歴史的な勝利となった。北北海道勢としては12年ぶりの夏勝利。2011年の93回大会で白樺学園が勝って以降、旭川工、帯広大谷、武修館、白樺学園、クラーク国際、滝川西、旭川大、旭川大、帯広農、旭川大と述べ10校が連敗を続けてきた(102回大会=開催中止を除く)。北海道勢としても、98回大会で南北海道代表の北海が準優勝して以来の勝利である。
加えて、通信制高校としても甲子園初勝利となった。同校は1992年に「広域通信制高校」として日本で6校目の認可を受けた。「全日制高校や教育制度の枠では収まりきらない子どもたちにとっては何より有効な制度」という熱意の元、「少年よ、大志を抱け」と語ったクラーク博士の精神を学びの理念として、全国各地にキャンパスを設けている。
野球部の創部は2014年4月。2016年には創部3年目で夏の甲子園初出場を飾るも、初戦で聖光学院(福島)に3-5で敗戦。2022、2023年には2年連続でセンバツ出場もともに初戦敗退。過去3度の甲子園ではすべて初戦で敗れ、“聖地初勝利”にはなかなか届かなかったが“四度目の正直”でついに初の勝利をつかみ取った。
チームを率いた佐々木啓司監督は、甲子園に春8回、夏4回出場した駒大岩見沢を率いていた。ヒグマ打線と呼ばれた93年センバツではベスト4に進出した実績もあるが、駒大岩見沢の閉校後、同校の監督に就任して10年目。この勝利で阪口慶三監督(大垣日大)に次いで史上2人目となる「昭和、平成、令和の3元号で甲子園勝利を挙げた監督」となった。
試合後のインタビューでは「チームを始めて10年になるが、勝ててホッとしました。チームを始めた頃は9人揃えるのがやっと。最初のチームを思い出しながらここまで来たな、と思ってホッとしました。良く打ってくれました」と喜びを口にした佐々木監督。
甲子園を知り尽くす名将が「次戦へ向けてしっかり調整して頑張りたい」と、気を引き締めて教え子とともに2回戦に挑む。
画像提供:バーチャル高校野球
8月23日 決勝のハイライト動画
準決勝までのデイリーハイライト動画も
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8/6 第1日 | 8/7 第2日 | 8/8 第3日 |
8/9 第4日 | 8/10 第5日 | 8/11 第6日 |
8/12 第7日 | 8/13 第8日 | 8/14 第9日 |
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8/19 第12日 | 8/21 第13日 |
『熱闘甲子園』動画一覧
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日 | 見どころ(タップで動画へ) |
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