【第105回全国高校野球選手権記念大会】明豊8-9北海(1回戦・第5日・第2試合・甲子園)
甲子園ではこれまでも思いもよらない展開からの大逆転劇が数多く生まれてきたが、大会5日目第2試合で7回表から途中交代で出場した北海の小保内貴堂選手(3年)が奇跡を呼び込むプレーで躍動した。
両チームがともに15安打の打撃戦で点の取り合いとなり、劣勢から延長戦に持ち込んで9-8の大逆転サヨナラ勝利をつかんだ北海。ただ、試合自体は終始、3回表に先制点を挙げた明豊ペースで進む苦しいゲームだった。
6回裏に相手のエラーや幌村魅影選手(2年)のタイムリーで同点に追いついた北海は、直後の7回表に4番手の岡田彗斗選手(3年)が明豊打線に捕まって3点を許す。
これ以上の失点を防ぎたい北海は熊谷陽輝選手(3年)がこの日3回目の登板となり、同時にライトの守備に途中交代で小保内選手が入った。北海は熊谷選手の暴投でさらに1点を失うも、続く高橋佑弥選手(3年)の難しいライトファールフライを見事なスライディングキャッチ。
このファンプレーに勢いが戻った北海は、7回裏に先頭の関辰之助選手(3年)がレフト前ヒットで出塁すると、甲子園初打席の小保内選手が好投を続ける先発・中山敬斗選手(3年)の初球を叩き、レフトポール際に追撃の大会第8号の2ランを放った。これで点差は5-7と2点差に。
途中交代のラッキーボーイの出現に勢いづいた北海は、9回2死ランナーなしで2点差と絶体絶命のピンチからヒットと押し出し四球で追いつき、試合はまさかの延長戦に。
タイブレークの10回表に明豊に1点を勝ち越された10回裏、1死一、二塁の場面。打順はラッキーボーイ・小保内選手に回る。
球場内は北海の押せ押せムードになり、歓声にも後押しされた小保内選手は、明豊の3番手・野田皇志選手(2年)のストレートをライト前に運んで殊勲の同点打。その後の大石広那選手(3年)の劇的サヨナラ打につなげた。
ゲスト解説を務めた龍谷大平安監督・原田英彦さんは、「甲子園には小保内くんのようなラッキーボーイが出てくるんです」とコメントし、大活躍ぶりを賞賛。
控え選手のラッキーボーイの出現が、北海に7年ぶり夏の甲子園勝利をもたらした。
画像提供:バーチャル高校野球
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