【第105回全国高校野球選手権記念大会】文星芸大付 9-7 宮崎学園（2回戦・第6日・第4試合・甲子園）
【映像】1年生女子マネージャーで妹・斎藤叶望さんが感謝の涙
8月11日に放送された「熱闘甲子園」で、第105回全国高校野球選手権記念大会（主催：朝日新聞社、日本高等学校野球連盟）の宮崎学園（宮崎）対文星芸大付（栃木）の一戦を紹介。番組では高校通算21本塁打を放つ“南国の大砲”こと、宮崎学園の齋藤崚雅選手と、そんな斎藤を誰よりも慕い、長年憧れる1年生マネージャーの姿に注目した。
この試合、先制されるも取り返し、一度は7-3とリードするも、その後、終盤で逆転された宮崎学園は、7-9、2点のビハインドで9回裏の攻撃に。再度の逆転を目指して迎えたこの回、先頭の3番・瀬尾修也選手がショートへの内野安打で出塁すると、ここで打席に入ったのは、この日、ライトへの2ベースヒットを含む2安打を放っている主砲・齋藤。この時、スタンドには、祈るような眼差しで斎藤の打席を見守る姿があった。マネージャーをつとめる1年生の齋藤叶望さんだ。
1年生マネージャーとしてチームを支える齋藤さんは、“先輩”である齋藤崚雅について「ヒーローみたいな、かっこいい存在。」と笑顔で語る。実は、齋藤崚雅と齋藤叶望さんは実の兄妹。彼女は幼い頃から野球で大活躍し、なにかにつけて頼れる存在でもある兄の姿を見て育ったのだという。そうしたせいか、今でも「ピンチを救ってくれるところが、一番かっこいいかなって思います。」と、照れることなく兄への想いを口にする。
そうした妹の想いを誰よりも知る兄・崚雅は、「妹に野球姿を見せられるのも残り少ないので、かっこいいところを見せられたらいいなと思います。」と、大会前のインタビューで語っていた。3年生の齋藤崚雅にとっては、今年が最後の甲子園。チームの主砲として、また、妹にとっての“頼れる兄”として、心に期するものがあったことは間違いないだろう。そして、そうした中で迎えたこの試合、0-2と2点のビハインドで迎えた4回の第2打席、斎藤が放ったライト線への大飛球はフェアゾーンへと落ち、反撃の口火を切る2塁打に。すると、スタンドの妹・叶望さんは大声を上げて飛び跳ね、その後、兄が宮崎学園にとって初得点となるホームを踏むと、叶望さんは友達と抱き合って全身で喜びを表現することとなった。
しかしその後、宮崎学園は思わぬ形で逆転を許し、迎えた9回裏。前出、齋藤の5打席目、勝負の5球目は、真ん中高めのストレートだった。斎藤はこの1球をフルスイング。しかしバットはボールを捉えきれずに、そのままキャッチャーミットに吸い込まれていくこととなった。その瞬間、叶望さんは涙を堪えきれずに顔を伏せた。この回、宮崎学園は得点することができず、そのまま試合終了。大好きな兄と一緒に臨んだ最初で最後の甲子園は、ここで終わった。
試合後、改めて「応援にきてくれてありがとう。」と優しい笑顔で語る兄に、涙ぐみつつも、「たくさんの感動を見せてくれてありがとう。」と妹。「負けはしたんですけど、とても良い場所でした。」と、爽やかな笑顔を見せて兄が語るように、兄弟にとってこの夏の1日は、決して忘れ得ぬ景色となったかもしれない。
写真提供：朝日新聞社
8月23日 決勝のハイライト動画
準決勝までのデイリーハイライト動画も
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| 8/6 第1日 | 8/7 第2日 | 8/8 第3日 |
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『熱闘甲子園』動画一覧
8月6日(日)の開幕戦から決勝まで無料配信！ キャスターは古田敦也氏、斎藤佑樹氏、ヒロド歩美氏が務めます。
| 日 | 見どころ（タップで動画へ） |
|---|---|
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| 第12日 | 昨夏王者・仙台育英に立ち向かうは花巻東 |
| 第13日 | ベスト4がいちばん長い夏をかけて激突！ |
| 第14日 | 4年ぶりに戻ってきた声に包まれ最後の一戦 |
