大谷翔平、待ち望んだ特大弾での一コマ背中越しにコーチが“ニヤリ” ようやく出たな…思わず表情が緩んだ瞬間

【MLB】アストロズ1−2エンゼルス（8月13日・日本時間8月14日／ヒューストン）

　ファンのみならず、チームにとっても待望の一発だった。エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場したアストロズ戦、9試合ぶりとなる決勝の本塁打を放ち、エンゼルスが貴重な追加点を奪った。ダイヤモンドを一周し、ベンチに戻った大谷が兜セレブレーションで祝福を受ける際、その様を見届けたワイズ投手コーチが大谷の背中越しに「ようやく出たな…」といった様子で思わず“ニヤリ”。小さく頷く様子を現地カメラが捉えていた。

【映像】大谷翔平が特大41号コーチが背中越しに“ニンマリ”

　大谷は、8月の月間打率.308と好調ではあるものの、勤続疲労からかなかなか打球が上がらず、ホームランが遠ざかっていた。前日の試合ではついに、今季自己ワーストとなる8試合連続のノーアーチとなり、この試合でも2打席連続で凡退していたことで、とうとう36打席連続で快音が響かないという状況になってしまった。

　主砲の小休止はそのまま打線にも影響し、このところエンゼルスの攻撃はイマイチ調子が上がらず。アストロズとの連戦も2試合とも3得点ずつに留まり、ともに11失点の2連敗中。この試合も1点をリードするなかでも安打はわずか3本という低空飛行で、勝っているにもかかわらずアストロズの投手陣に抑え込まれる形となっていた。

　そんななかで迎えた6回表のエンゼルスの攻撃。2死走者なしという場面で第3打席が回ってきた大谷は、前の打者からマウンドに上がったアストロズのムシンスキと対戦。カウント1-0から投じられた高めのスライダーを完璧に捕らえ、見事バックスクリーンへと打ち込む一発を放ってみせた。

　自身にとって9試合ぶりの本塁打はチームにとっても貴重な追加点に。ホームイン後、久しぶりに兜を被るホームランセレブレーションを見せた大谷だが、それを見ていたワイズは大谷の背後で思わずニヤリとして、「よく打ってくれた」と言わんばかり。冷静を装いつつも喜びの感情が溢れてしまったような、どこか満足げな表情を浮かべていた。

　ワイズは、2020年からブルペンコーチに就任し、翌年から投手コーチへ。昨季15勝を挙げた大谷を「メジャーで最高の先発投手の1人」と評するなど、大谷に絶大な信頼を寄せていることでも知られる人物だ。だがそれは、投手としてだけでなく、打者としても大谷の素晴らしさに惚れ惚れしているといった様子が垣間見えるシーンとなった。（ABEMA『SPORTSチャンネル』）