顔を見なくても手つきさえ見れば、相手の胸中がわかる。そんなコメントだ。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」本戦トーナメント2回戦・第1試合、チーム羽生とチーム天彦の対戦が8月12日に放送された。羽生善治九段(52)はリーダーとして後輩2人を引っ張ったが、チームはスコア2-5で敗退。ただこの2勝はいずれも羽生九段が挙げたもので、個人としては予選から通じて6戦全勝、勝率10割のまま大会を終えた。佐藤天彦九段(35)は89手、かつてのチームメイト三枚堂達也七段(30)には60手で完勝。スーパーレジェンドの圧倒的強さに、同世代の解説棋士から「手つきが嬉しそう。若い頃からいっぱい見た」と、実体験を含めた感想が漏れた。