子どもの時には楽しい思い出の多かった夏休みだが、親になってからは「気づいたら一日中ご飯を作っている」「兄弟ケンカの仲裁で一日が終わる」などの声が上がっている。『ABEMAヒルズ』に出演した精神科医の木村好珠氏が、「夏休みが地獄」という親御さんにその“乗りきり方”を明かした。
【映像】「学童のお弁当」「兄弟けんか」…夏休みの“しんどいリスト”
まず、木村医師は「全国のお父さん、お母さんに伝えたいのは“頑張りすぎないで”ということだ」と述べる。
「子どものためにがむしゃらに頑張っている方は多い。だが、すべてを完璧にしなければと頑張るほど『心理的視野狭窄』という状態になってしまう。“頑張りすぎないことも大事”と覚えていてほしい。
子どもは思っている以上に親の顔色を見ている。父親や母親が悲しんだりイライラしている姿に敏感に反応してしまって萎縮することもある。気分が落ち込んでしまい辛いなと感じるときは無理せずに休憩する。食事についても、出前を取ったり外食に行くなど、家族みんなで楽しめればいい」
続けて、木村医師は「子どもに集中しすぎてしまい、自分のケアを後回しにしてしまう人も多い」と指摘した。
「自分のケアを後回しにすることで、夏休みの終わり頃には病院に行くこともできないほど辛い状態になる方も多い。特にメンタルは『どのタイミングで病院に行けばいいのかわかりづらい』という人が多いだろう。ただ、どんな病気も早期発見が1番大事だ。なるべく早くに受診したほうが軽い薬で対処できるかもしれない。イライラしている時ほど頑張らないといけないと考えたり、誰かに当たってしまう。自分の変化に気づくことが重要だ。メンタルについても、少しでもおかしいなと感じたら病院を受診していただきたい」
(『ABEMAヒルズ』より)