8月1日にオリオールパークで行われたボルチモア・オリオールズ対ニューヨーク・メッツの一戦で日本人投手最速となる165.1km/hをマークしたオリオールズの藤浪晋太郎。そんな藤浪が垣間見せる“MLB最速王”への可能性について、元MLBプレーヤーの川﨑宗則氏が言及した。
8月6日に放送された『ABEMAスポーツタイム』(ABEMA)では、MLB移籍後、徐々に調子を上げ、オリオールズへの移籍後は、リリーフで大車輪の活躍を見せる藤浪晋太郎について取り上げることとなったが、その際に川氏は、藤浪が調子を上げた背景について、MLBへの適応に加え、バッテリーを組む捕手のキャッチングの違い、トレーニングや食事の管理法など、様々な要因について挙げる形で解説したが、そうした話の流れで川﨑氏は、「非常に今、いいです!」と現在の藤浪の調子について太鼓判を押しつつ、「僕は藤浪選手、170km/h投げるって言ってます。それぐらい、彼は縛られたものがあるんですよ。阪神タイガースの時。」と、NPB時代から続く“見えない呪縛”から、藤浪自身がMLBでの飛躍により解き放たれることになれば、“夢の170km/h超え”も「夢ではなくなる」という可能性を、改めて指摘することとなった。
なお、MLBにおける球速の記録としては、アロルディス・チャップマンがシンシナティ・レッズ時代の2010年に記録した169.1km/hが最速で、以下、セントルイス・カージナルスのジョーダン・ヒックス(現トロント・ブルージェイズ)の169.08km/h(2018年)、ライアン・ヘルズリー(セントルイス・カージナルス)の167.7km/h(2022)と続き、公式記録ではない“ネタ”的なのものとしては、マイケル・コペックが3A時代の2017年に、助走をつけた状態でキャッチャーミットではなく、ネットに至近距離から投げ込むという特殊な方法で出した177km/hというものや、今季は横浜DeNAベイスターでプレーするトレバー・バウアーが、クリーブランド・インディアンス時代のトレーニングで、重量が軽いボールを全力投球した際に出した188/kmという“超速球”も。いずれもMLB公式サイト内の動画コーナー『Cut4』に投稿され、当時、大きな話題となったが、果たして藤浪の場合は、今後、どこまでこうした記録に迫ることができるのか、なんとも楽しみなところといえそうだ。
(ABEMAスポーツタイム)
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