【第105回全国高校野球選手権記念大会】広陵3-6慶応(3回戦・第10日・第2試合・甲子園)
勝負強い打撃で15年ぶりの8強進出に貢献した。慶応・延末藍太選手(3年)が1試合で5打点をたたき出す大活躍をみせ、今大会注目チームの一つ、広陵を延長戦の死闘の末に打ち破った。
春のセンバツではスタメン出場していなかった延末だが、3年生になってから持ち前の長打力が開花。センバツでスタメン出場していた清原勝児選手(2年)とのレギュラー争いを制し、「5番・ファースト」の定位置をつかむと、神奈川大会では2本塁打・11打点を記録し、慶応の5年ぶりとなる夏の甲子園出場に大きく貢献した。
この試合でも延末のバットは爆発。1回表、2死二、三塁で迎えた第1打席は外角高めのストレートをキレイに流してレフト前へと2点タイムリーヒットを放つと、1死二、三塁で迎えた3回表の第2打席はセカンドゴロに倒れたものの、これで三塁ランナーが生還して1点を追加。慶応が終始優位に試合を進める原動力となった。
そしてクライマックスは延長10回表。相手の守備のミスもあり1点を勝ち越し、なおも2死満塁という場面で打席に立った延末は、広陵の投手・髙尾響選手(2年)がカウント1-0から投じた内角高めのストレートをさばいた。
鋭い打球は一、二塁間を抜け、ライト前への2点タイムリーヒットに。この回、3点を奪った慶応はその裏の広陵の攻撃を無得点に抑え、見事に勝利。15年ぶりのベスト8進出を果たした。
大活躍を収めた延末は試合後のインタビューで「打った瞬間、抜けた瞬間の歓声が気持ちよかった」と笑顔でコメント。「目標は日本一なので、これからもタフに戦っていきたい」と次への意気込みを力強く語った。
延末の決勝タイムリーが飛び出した際、視聴者たちは「うおおおお」「この人まじすごいなー」「すでに泣きそう」と、延末の活躍に大喜びの様子。1人で5打点を挙げた強打者が、この試合のヒーローとなった。
画像提供:バーチャル高校野球
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