【第105回全国高校野球選手権記念大会】仙台育英 - 履正社(3回戦・第11日・第1試合・甲子園)
春は無名だった男が、夏の甲子園で弾けた。宮城代表・仙台育英の鈴木拓斗選手(2年)が先制の2ラン本塁打を放ち、甲子園を大きく沸かせた。
昨年の甲子園優勝校と2019年の甲子園優勝校の対決という注目のカードとなったこの試合。1回は仙台育英の先発・湯田統真選手(3年)と履正社・増田壮選手(3年)がそれぞれ三者凡退に抑える完璧な立ち上がりを見せ、迎えた2回表の仙台育英の攻撃。
増田は4番の斎藤陽選手(3年)をショートゴロ、続く尾形樹人選手(3年)をファーストゴロに仕留め簡単に2死を奪ったが、6番の斎藤敏哉選手(3年)に四球を与え、2死一塁という場面で打席には7番の鈴木が入った。
春の時点ではスタメンに加わっていなかったが、宮城大会では全試合スタメン出場。打率.389と好調で6日に行われた対浦和学院戦でも2点タイムリーツーベースヒットを放つなど活躍していたが、この打席でも増田が2球目に投じたチェンジアップを見逃さずに振り抜いた。
高々と上がった打球はレフトへと一直線。さらに甲子園名物の浜風に乗ってさらに伸びていき、そのままスタンドへ。大会17号本塁打となる一発で仙台育英は2点を先制。チーム初安打が値千金の一発となった。
6日の対浦和学院戦で19得点、続く12日の対聖光学院戦でも8得点を記録した仙台育英は2年生が多く、スタメンに名を連ねて形成した下位打線も隙がない。どこからでも長打が飛び出す強力打線だ。鈴木の本塁打はその象徴とも言えるだろう。アルプス席からの「ホームラン、あるぞ」と言う掛け声は、鈴木の本塁打を予言する声援ともなった。
大会屈指の好投手と呼び声高い増田から一発を放った鈴木。視聴者は「育英さすがやな」「いきなりだあ」「ホームランきたー」「育英マジで強打すぎ」と大喜びの様子だった。
(画像提供:バーチャル高校野球)
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『熱闘甲子園』動画一覧
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