【第105回全国高校野球選手権記念大会】広陵3-6慶応(3回戦・第10日・第2試合・甲子園)
2年生エースが堂々の投球でチームに勢いをつけた。慶応の先発を任された小宅雅己選手(2年)は被安打8を喫したものの、要所を締めて6回2失点の粘投を見せた。特に、今大会屈指の好打者、広陵・真鍋慧への投球は圧巻だった。
【映像】広陵・真鍋慧を三振に仕留めた慶応・小宅雅己!(1分18秒ごろ~)
広陵打線を相手に毎回のようにランナーを出し、なかでも2回以降は常に二塁以上に走者を置くなどピンチが続いた小宅だったが、小気味いいストレートと得意のカットボールのコンビネーションが冴え渡り、2回は2死二、三塁の場面で髙尾響選手(2年)を空振り三振に抑えた。以降はセカンドを守る大村昊澄選手(3年)の好守もあり、逆転を許さなかった。
特筆したいのが広陵の3番・真鍋慧選手(3年)との対戦だった。1死二塁で迎えた3回裏の最初の対決は、外角高めと内角低めにボールを集めて空振り三振に仕留めた。5回表の第3打席はストレートとカットボールだけでなく、スライダーやチェンジアップなどを左右高低とストライクゾーンをフルに活用しながら散りばめ、センターフライに打ち取った。この試合の対決は2打席だったが、高校通算62本を誇るスラッガーをノーヒットに抑え込む素晴らしい投球を見せた。
中継で解説を務めた坂井宏安氏は「ワンヒットだったら儲けくらいの感覚でいける」と、真鍋に長打を打たれるリスクを考えつつ、シングルヒットに“抑え込めればOK”と言わんばかりの小宅のピッチングを評価。滋賀・彦根総合高校の監督でもある坂井氏は、熊本・九州学院の監督時代にヤクルトスワローズの村上宗隆を指導した人物でもある。強打者への対応に常々直面してきた指揮官の言葉には重みがあり、高校野球界屈指の激戦区・神奈川の代表校となった慶応の強さに目を細めた様子だった。
画像提供:バーチャル高校野球
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