【第105回全国高校野球選手権記念大会】専大松戸6-10土浦日大(3回戦・第10日・第4試合・甲子園)
あわやエラーがファインプレーになった。専大松戸のキャッチャー・吉田慶剛選手(3年)が、おそらく本人も意図しない“まさかのトリックプレー”を見せ、二塁走者をアウトにしてみせた。一連のプレーに、甲子園が大きく沸いた。
【映像】全員騙された!?キャッチャーの秀逸プレー(2時間3分47秒ごろ~)
そのシーンは、7回裏・土浦日大の攻撃のことだった。先頭打者の中本佳吾選手(2年)が四球を選び、続く太刀川幸輝選手(3年)が送りバントを決めて1死二塁の場面で、打席は3番・後藤陽人選手(3年)を迎えていた。
このピンチに、専大松戸バッテリーは慎重に攻めていく。前の打席で2点タイムリーヒットを打たれているということもあり、マウンド上の梅沢翔大選手(2年)は後藤に対し初球にカーブを投じた。しかしこれがやや高めに浮いてしまい、キャッチャーの吉田はミットにかろうじて当てたが、ボールはフワッと浮いてしまった。
これを後逸すると、二塁走者の進塁をみすみす許すことになるが……このアクシデントに、吉田は冷静に対応してみせた。ミットで捕球し損ねたボールを右手でそのままキャッチし、二塁へ送球したのだ。飛び出していた二塁走者が塁に戻ることができず、タッチアウト。追加点を奪われそうなピンチを見事に防いでみせた。
さらに、続く後藤に対しては4球を全てストレート勝負を挑んで空振り三振に打ち取り、無失点で切り抜けた。
ピンチを広げてしまうエラーになるかと思われたが、一転、好判断でアウトにした吉田の頭脳プレーに対して、ファンも「なに今のすごい」「トリック過ぎるw」と驚きを隠せない様子。ベンチに戻ってきた吉田がチームメイトに先ほどのプレーを身振り手振りで説明する様子が映ると「自分リプレイ」といったコメントも飛び交った。
専大松戸はこの試合に敗れて大会を去ることになったものの、数々の好プレーなどでスタンドを沸かせた。
画像提供:バーチャル高校野球
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