【第105回全国高校野球選手権記念大会】日大三 2-7 おかやま山陽(3回戦・第11日・第3試合・甲子園)
チーム一丸の集中打で鉄壁のエースを崩してみせた。岡山代表・おかやま山陽は3回戦で西東京代表・日大三と対戦し、ここまで2試合16イニング連続無失点と好調だった日大三のエース・安田虎汰郎選手(3年)から5回で6得点を奪うなど、打線が爆発して快勝。初のベスト8進出を決めたことで甲子園が大きく沸いた。
ハイライトとなったのは5回裏の攻撃だ。先頭打者の山崎徠夢選手(3年)がレフトライン際へ飛んで行くツーベースヒットを放つと、続く田内真翔選手(2年)もサードへの内野安打で出塁。その後、日大三の守備の乱れが起きて2点を奪ったが、打線の勢いは止まらず土井研照選手(3年)もレフト前ヒットでつなぎ、さらに入江航平選手(3年)は死球。1死満塁とさらなるチャンスを作った。
ここで打席に立ったのは6番打者の飯田大貴選手(3年)。安田がカウント2-2から投じた真ん中低めのチェンジアップにバットが泳ぎつつも当てて、セカンドへの内野安打で1点を追加。その後、1アウトを取られたが、2回にタイムリーを放った西野彰人選手(3年)がここでも安田のストレートを叩き、センターへタイムリーヒットをマークする。
見事な一打で三塁ランナーが生還し、代走の二塁ランナー・石井沓抹選手(3年)も果敢に生還を狙ったが、ここは日大三の好守に阻まれてアウト。3アウトチェンジとなった。ただ、このイニングだけで4点を奪って一気に突き放し、さらに8回にも1点を追加するなど、反撃に燃える日大三の勢いを最後まで封じ切ってみせた。
1回戦の対日大山形戦でも6回に5点を奪ったのをはじめ、勢いに乗ると止まらないおかやま山陽打線だが、この試合でもその実力を遺憾なく発揮し、ここまで無失点だった安田を見事に攻略。配信を観ていた視聴者からも、「山陽強いなぁ」「旋風吹いてる」「勢いがすごいんじゃ」「打線めっちゃいいな」などと、おかやま山陽旋風に注目するコメントが目立った。
さらに試合後、インタビューに応じたおかやま山陽の堤尚彦監督は、「ちょっと信じられない。あんなに打てると思わなかった」と正直な心境を明かしており、「神がかり的」と驚きを隠せない様子。次の一戦に向けては、「新チームができたときから目標が3勝ということで、それを有言実行してくれたが、3勝だと負けてしまうので、とりあえず決勝進出まで一戦一戦必死にやって行きたい」と意気込んでいる。
(画像提供:バーチャル高校野球)
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