【第105回全国高校野球選手権記念大会】花巻東5-2智弁学園(3回戦・第11日・第2試合・甲子園)
ベスト8をかけた大会第11日の第2試合で、今大会の注目スラッガー・佐々木麟太郎選手(3年)が大器の片鱗を見せる特大ファウルを放ち、甲子園がどよめく場面が見られた。
【映像】佐々木麟太郎、甲子園をどよめかせる特大ファウル(1時間7分55秒ごろ~)
甲子園常連の名門対決は序盤から花巻東の打線がつながり、佐々木選手も第1〜2打席で智弁学園の2投手からそれぞれヒットを放つなど、4回が終わった時点で4-1と優位にゲームを進める。
継投に入った智弁学園は5回から楢林勇生選手(1年)がマウンドに上がり、佐々木選手が3回目の打席を迎えた。そして、その4球目に甲子園にどよめいた。楢林選手の強気の投球に2球で追い込まれた佐々木選手だが、4球目のストレートをおもいっきりフルスイング。
すさまじいスイングでかち上げた打球は甲高い金属音を残し、一塁スタンドへ高々と舞い上がったが、ボールはなかなか落ちてこない。高校生離れした大飛球にスタンドが沸くと、佐々木選手は思わず苦笑い。
なお、佐々木選手は岩手大会の盛岡誠桜戦でも滞空時間6秒の特大ファウルを放っているが、この場面のファウルも同等の大飛球。スイングスピードが抜群に速く、バットがボールの下に入ったことで特大ファウルとなったが、ホームランとは紙一重だったのかもしれない。
結局、この打席はカウント2―2から低めの落ちるチェンジアップにタイミングを外されてバットが空を切ったが、ファウルだけで観客を沸かせる佐々木選手はまさに規格外。準々決勝以降で高校通算141本目、聖地での初アーチを見せることができるか注目したい。
画像提供:バーチャル高校野球
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