【第105回全国高校野球選手権記念大会】土浦日大 9―2八戸学院光星(準々決勝・第12日・第2試合・甲子園)
敗れはしたが、エースの意地を垣間見せた。青森代表・八戸学院光星は準々決勝で茨城代表・土浦日大と対戦。先発した洗平比呂選手(2年)は今大会初の失点を喫したが、それでも5回を投げて3失点にまとめ、粘りの投球を見せた。
【映像】洗平選手も粘投!土浦日大 - 八戸学院光星 試合ハイライト|夏の甲子園
12日の対明桜戦では9回で135球を投げて完封勝利、続く16日の対文星芸大付戦ではリリーフ登板となったが、ここも1回2/3を無失点と好投。キレのいい直球とスライダーなどの多彩な変化球を武器にした本格派の投球で相手チームを翻弄してきた。
洗平と言えば、父の竜也氏も兄の歩人氏も八戸学院光星の歴代エース。元プロ野球選手の父は3年連続で青森大会の決勝戦で敗れて甲子園には届かなかったが、兄の歩人は昨年の甲子園大会に出場。1年生でベンチ入りした比呂とともに聖地の土を踏んだ。
あれから1年。兄からエースの座を継承した洗平は2戦連続で好投するなど聖地でも抜群の安定感を見せて昨年の兄たちを越え、チームを2019年以来となるベスト8に導いた。ベスト4進出に向けたこの試合でも初回を三者凡退に打ち取り、2回に2死三塁のピンチを招いたが、それでもカットボールとチェンジアップを駆使して三振を奪うなど、これまでと変わらぬ投球を見せた。
変化が起こったのは3回表。先頭打者の鈴木大和選手(3年)を四球で歩かせ、送りバントでアウトを1つ取った後もまたも四球で与えるなど制球が安定しなくなった洗平。1死一、二塁のピンチで太刀川幸輝選手(3年)をフルカウントからファーストへのインフィールドフライに打ち取り2アウトとしたが、続く後藤陽人選手(3年)にタイムリーを献上。この試合初めて許したヒットが先制タイムリーという痛恨の結果となった。
これで動揺したか、洗平は続く香取蒼太選手(3年)にいきなり死球を与えてしまい、2死満塁と再度ピンチに。5番の松田陽斗選手(3年)に内角に入ったストレートをセンターへはじき返されてしまい、2点タイムリーヒットとなって、この回だけで3点を失った。
この後も洗平は制球が安定せず、終始ボールが浮き気味となったが、それでも何とか4回、5回と2イニングを無失点に抑えて6回以降、岡本琉奨選手(2年)にマウンドを譲った。
敗れはしたが、粘りの投球を見せた洗平。来年こそは父や兄が成し遂げられなかった全国制覇に向けて邁進してほしい。
画像提供:バーチャル高校野球
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