【第105回全国高校野球選手権記念大会】仙台育英 ― 花巻東(準々決勝・第12日・第4試合・甲子園)
圧巻の投球で、昨夏王者を完全に波に乗せた。宮城代表・仙台育英の先発投手、湯田統真選手(3年)が岩手代表の強豪・花巻東打線を4回8奪三振という内容で無失点に抑える好投を披露し、大きな注目を集めた。
【映像】仙台育英・湯田統真選手が花巻東・佐々木麟太郎選手から三振を奪う!
宮城大会でもチーム最多の3試合、15イニングを投げて1失点に封じた主軸投手の湯田は今大会でもその実力を遺憾なく発揮。ここまで3試合すべてに登板し、13回1/3を投げて16奪三振を記録。相手も浦和学院、聖光学院、履正社といずれ劣らぬ名門ばかりでその実力がうかがい知れる。
この試合で湯田は自身の高校生活の集大成とも言える投球を見せた。先頭打者の久慈颯大選手(3年)を得意のスライダーとストレートを組み合わせた投球で三球三振に抑えると、3番の佐々木麟太郎に対してはこの試合最速の151キロを記録するなど力強いボールでピッチャーゴロに封じて三者凡退に。2回裏も5番の北条慎治選手(3年)に対して3球すべてスライダーを投じて三球三振に斬って取るなど、このイニングも奪三振2を含む三者凡退で仕留めた。
4点のリードをもらった3回裏も湯田の快進撃は止まらない。この回は先頭打者の晴山太陽選手(3年)にセンター前ヒットを打たれたが、続く今野憲伸選手(3年)、小林然選手(3年)、久慈を三者連続三振。ストレートとスライダー、そしてチェンジアップを駆使しした本格派の投球で花巻東打線を完璧に封じ込めた
そして4回裏。湯田は先頭打者の熊谷陸選手(3年)を外角中心の投球で空振り三振に仕留めると、再び佐々木と対戦。歴代最多となる高校通算140本塁打を放っているスラッガーとのマッチアップは見どころ十分だったが、第1打席同様に力対力のストレート勝負を挑んで早々に追い込むと、カウント2-2から投じた134キロのチェンジアップで空振り三振。湯田のクレバーな投球に佐々木はなす術なく敗れた。
これで堂々の5者連続三振を飾った湯田はその後、北条と対戦。センターフライとなったため、残念ながら連続三振はここで途絶えたが、強打を誇る花巻東打線を相手に4回8奪三振、わずか52球で無失点に抑えるという圧巻の内容でチームを完全に波に乗せた。
プロ顔負けな惚れ惚れするような投球を見せた湯田に対し、視聴者は「高低差使うのがうますぎる」「変化球上手く使うな」「球が最早出来上がってんのよ」と、湯田の変化球の精度、度胸満点のピッチングなどに称賛の声が多く集まった。
画像提供:バーチャル高校野球
8月23日 決勝のハイライト動画
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『熱闘甲子園』動画一覧
8月6日(日)の開幕戦から決勝まで無料配信! キャスターは古田敦也氏、斎藤佑樹氏、ヒロド歩美氏が務めます。
日 | 見どころ(タップで動画へ) |
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第1日 | 浦和学院と仙台育英の好カードは3時間超えの大熱闘! |
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第3日 | 通算140HR!花巻東の佐々木麟太郎選手が最後の夏 |
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第11日 | 仙台育英に挑む履正社の信頼し合うW左腕 |
第12日 | 昨夏王者・仙台育英に立ち向かうは花巻東 |
第13日 | ベスト4がいちばん長い夏をかけて激突! |
第14日 | 4年ぶりに戻ってきた声に包まれ最後の一戦 |