【第105回全国高校野球選手権記念大会】土浦日大 0-2 慶応(準決勝・第13日・第2試合・甲子園)
敗れはしたが、強豪相手に実力を見せた。茨城代表・土浦日大は準決勝で神奈川代表・慶応と対戦。初の決勝進出を目指して迎えた大一番だったが、あと一歩及ばずに惜敗。しかし、背番号1を背負った左腕・藤本士生選手(3年)の好投が試合を大きく盛り上げた。
土浦日大の先発を任されたのは背番号10の伊藤彩斗選手(3年)。ここまで甲子園では全4試合に登板して防御率2.08と安定した投球を見せていたが、初回に2死二、三塁のピンチを背負ったのをはじめ、2回裏には2死二塁の場面で小宅雅己選手(2年)にセンターへ先制となるタイムリーツーベースヒットを打たれ1点を献上するなど、序盤から苦しい立ち上がりに。
3回裏も2死三塁のピンチを背負ったところで小菅勲監督が動き、藤本がマウンドへ。いきなり5番の延末藍太選手(3年)を迎える厳しい場面だったが、外角のスライダーでライトフライに打ち取りピンチを脱出。4回裏はストレートとチェンジアップの巧みなコンビネーションで三者凡退に仕留めるなど、慶応に主導権を握らせなかった。
そしてハイライトとなったのが5回裏。先頭打者の小宅にレフト前ヒット、続く丸田湊斗選手(3年)にセンター前ヒットを与えた後に2番の八木陽選手(3年)に送りバントで1死二、三塁とピンチに。この後、渡辺千之亮選手(3年)をセカンドゴロに打ち取るも、4番の加藤右悟選手(2年)に四球を与え、2死ながら満塁に。ここで打席には5番の延末が入った。
勝負強い打撃が持ち味の延末は16日の対広陵戦で1試合5打点を記録し、準々決勝の対沖縄尚学戦では3安打猛打賞を記録するなど好調。それだけに土浦日大にとっては万事休すの場面となったが、藤本は2球目の高めチェンジアップをファールさせ、3球目には高めのストレートで2ストライク目を奪った。
そしてカウント2-2とした5球目、藤本は真ん中低めに110キロのチェンジアップを投じると延末は緩急差にやられて空振り三振。ピンチを凌いだ藤本はマウンド上で吼え、喜びを全身で表した。
ピンチを凌いだ藤本の魔球、チェンジアップを見た視聴者は「藤本くん凄い!!」「よく抑えた」「素晴らしい!!!」と藤本の度胸満点のピッチングを絶賛するコメントが目立った。
(画像提供:バーチャル高校野球)
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