アニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)」は、和月伸宏氏により「週刊少年ジャンプ」にて1994年に連載開始された同名漫画を原作とする作品です。原作コミックスのシリーズ累計発行部数は7200万部を超える人気作品で、1996年には初のTVアニメ化。それから20年以上の時を経てリメイクされ、新たなアニメとして2023年7月より1期の放送がスタート。2024年10月から2期「京都動乱」が放送中です。
この記事では、新アニメ「るろうに剣心」のOP(オープニング)・ED(エンディング)主題歌をご紹介。さらに、旧アニメや実写映画の主題歌も一覧にまとめました。
目次
- アニメ「るろうに剣心」とは
- 2期第2クールOP主題歌「BURN」
- 2期第1クールOP主題歌「いらないもの」
- 2期第1クールED主題歌「水光接天」
- 1期第2クールOP主題歌「るろうの形代」
- 1期第2クールED主題歌「存在証明」
- 1期第1クールOP主題歌「飛天」
- 1期第1クールED主題歌「切っ先」
- 「るろうに剣心」旧アニメ主題歌一覧│TVアニメOP・ED、OVA、劇場版も
- 実写映画「るろうに剣心」主題歌一覧│すべての曲をONE OK ROCK(ワンオク)が担当
- 「るろうに剣心」主題歌一覧のまとめ
アニメ「るろうに剣心」とは
アニメ「るろうに剣心」の物語は、動乱の時代を経て明治を生きる流浪人・緋村剣心(ひむら けんしん)を主人公として展開します。剣心は幕末に「人斬り抜刀斎(ばっとうさい)」として恐れられた伝説の剣客。明治維新後は「不殺(ころさず)」を誓い、流浪人として生きていたところ、神谷道場の師範代を務める少女・神谷薫(かみや かおる)と出会います。剣心は薫の真っ直ぐな信念に触れ、心を動かされ、さらに仲間たちとの出会いや強敵との戦いのなかで、新たな時代での生き方を模索するようになります。
2期第2クールOP主題歌「BURN」
2期「京都動乱」第2クールのオープニングテーマは、シンガー・yama(ヤマ)さんとソロアーティスト・WurtS(ワーツ)さんのコラボ楽曲「BURN」で、yama×WurtS名義でリリースされます。2024年12月21日の「ジャンプフェスタ2025」内の「るろうに剣心」ステージで楽曲情報が解禁されました。「京都動乱」の第4弾PVでは楽曲の一部が使用されています。
「BURN」を手掛けたyamaさんとは
yamaさんはSNSを中心にネット上で注目を集めている新世代シンガー。年齢や性別、素顔は非公開で、ライブやメディア出演時には目元を隠しています。2018年からYouTubeにカバー曲などを投稿する歌い手としての活動を開始。2020年4月にyamaさんのオリジナル曲「春を告げる」がSNSをきっかけに注目を集めました。
これまでにyamaさんが歌唱したアニメタイアップ曲としては、「王様ランキング」第1クールED「Oz.」、「スパイファミリー」1期第2クールED「色彩」、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」2期OP「slash」などがあります。
「BURN」を手掛けたWurtSさんとは
WurtSさんは、2021年から本格始動したソロアーティスト。作詞・作曲・アレンジ、アートワークや映像に至るまで全てをセルフプロデュースしています。2021年1月にTikTokに投稿したオリジナル曲「分かってないよ」が話題を呼びました。
WurtSさんは「BURN」でコラボすることになったyamaさんについて、自身と同じように素顔を隠して活動している点や歌声、作品、表現に対する向き合い方にシンパシーを感じていたと綴っています。
「BURN」についてWurtSさんは「“内なる情熱”を鍵に、今作の志々雄真実と緋村剣心の内に隠された想いや、徐々に熱くなる感情のぶつかり合いを表現しました。この楽曲が何度でも立ち上がれるような感情の起爆剤になってくれたら嬉しいです」とコメントしています。
2期第1クールOP主題歌「いらないもの」
2期「京都動乱」第1クールのオープニングテーマは「いらないもの」。シンガーソングライターのキタニタツヤさんと音楽クリエイター・なとり さんによる楽曲で、「キタニタツヤ×なとり」名義でのリリースです。「京都動乱」の第3弾PVにて、「いらないもの」の音源が解禁されました。
「いらないもの」を手掛けたキタニタツヤさんとは
キタニさんは東京大学出身のシンガーソングライターです。大学在学中の2014年頃から「こんにちは谷田さん」名義でボカロPとして動画サイトに楽曲を投稿するようになり、2017年からソロシンガーとしての活動を開始しました。
キタニさんがソロ名義でリリースしたアニメタイアップ曲としては、『呪術廻戦』2期「懐玉・玉折」のOP主題歌「青のすみか」、『戦隊大失格』OP主題歌「次回予告」などがあります。中島健人(なかじま けんと)さんとのユニット・GEMN(ジェム)の楽曲「ファタール」は、『【推しの子】』2期のOP主題歌に起用されました。
キタニさんは「いらないもの」について、「二つの選択で板挟みになって惑う情けなさもまた美しい人間の姿だと感じて歌にしたので、楽しんでいただけると嬉しいです」とコメントしています。
「いらないもの」を手掛けたなとりさんとは
なとりさんはシンガーとして歌唱・作詞・作曲だけでなく、アレンジまでをこなす音楽クリエイター。ジャンルにとらわれないサウンドで、10代のファンをはじめ、海外からの指示も集めています。代表曲「Overdose」のYouTube再生数は1億7000万PV突破(2024年9月時点)。Ado(アド) さんなどのアーティストへの楽曲提供もおこなっています。
なとりさんは「いらないもの」について、「愛も優しさも痛みも全部呪いに変わってしまっても、どれだけの季節が過ぎ去ろうとも、守るべきものを守ると決めた人の姿を描いた美しく泥臭い曲です。ぜひ、聞いてください」と綴りました。
2期第1クールED主題歌「水光接天」
2期「京都動乱」第1クールのエンディングテーマは、2人組音楽ユニットNOMELON NOLEMON(ノーメロン ノーレモン)の楽曲「水光接天」。読み方は「すいこうせってん」で、月光に照らされた川面の輝きが遠く空まで続く様子を表す言葉 です。2024年8月10日に公開された2期「京都動乱」の第2弾PVにて、楽曲が解禁されました。
「水光接天」を手掛けたNOMELON NOLEMONとは?
NOMELON NOLEMONは、クリエイターのツミキさんとシンガーソングライターのみきまりあさんによる音楽ユニットで、2021年8月に楽曲「INAZMA」でデビュー。2023年にリリースした楽曲「SAYONARA MAYBE」はTikTokなどで注目を集め、自身最高ヒットを記録しました。
ツミキさんは、元々はボーカロイドを使った楽曲を動画サイトに投稿するボカロPとして活動していて、近年では声優の上坂すみれ(うえさか すみれ)さんやシンガーのLiSA(リサ)さんらに楽曲提供も行ってい ます。
「水光接天」についてボーカルのみきまりあさんは「登場人物それぞれの、誰かのことを想って戦う意 志の強さに胸を打たれ、そんな彼らに想いを馳せるように、心を込めて歌わせていただきました」とコメントしています。
1期第2クールOP主題歌「るろうの形代」
1期第2クールのオープニングテーマは、菅田将暉(すだ まさき)さんと東京(とうきょう)スカパラダイスオーケストラのタッグによる楽曲「るろうの形代」です。2023年9月10日に開催されたアニプレックスオンラインフェス2023にて情報解禁となりました。
「るろうの形代」を手掛けた菅田将暉さんとは
菅田将暉さんは数々の有名作に出演する俳優で、アーティストとしても活躍しています。俳優としては『仮面ライダーW』でデビュー、『共喰い』で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞、『あゝ、荒野』で第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞などを受賞。2022年には『ミステリと言う勿れ』『百花』『鎌倉殿の13人』などに出演しました。音楽活動は2017年から開始、「見たこともない景色」でデビュー後、「さよならエレジー」「まちがいさがし」などをリリースしています。
菅田さんは「るろうの形代」について「東京スカパラダイスオーケストラの皆さんは、まさに逆刃刀のように優しく鋭利な演奏で支えて下さり、気がついたら真っ直ぐ前を向いて歌えていました」とコメントしています。
「るろうの形代」を手掛けた東京スカパラダイスオーケストラとは
東京スカパラダイスオーケストラは、ジャマイカ生まれのスカという音楽をベースに、多様なジャンルの音楽を取り込み、オリジナルのスタイルを築き上げているバンドです。1989年、アルバム『東京スカパラダイスオーケストラ』でデビュー。世界31ヵ国での公演を行うなどワールドワイドに活躍しています。
「るろうの形代」の作詞を務めた東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦(やなか あつし)さんは、「孤独に未来を切り開こうとする剣心は、純化された愛の化身なのだと自分は考え、その世界を描かせて頂きました」と語っています。
1期第2クールED主題歌「存在証明」
1期第2クールのエンディングテーマは、KID PHENOMENON(キッドフェノメノン)の楽曲「存在証明」です。OPテーマ「るろうの形代」同様、2023年9月10日に開催されたアニプレックスオンラインフェス2023にて情報解禁となりました。
「存在証明」を手掛けたKID PHENOMENONとは
KID PHENOMENONは、平均年齢17歳の7人組ダンス&ボーカルグループ。「現象」を意味する単語「PHENOMENON」を冠したグループ名には、「世の中に新しい現象を起こして欲しい」という期待が込められています。
エンディングテーマを担当するにあたってKID PHENOMENONは、「メンバー一同、「存在証明」の楽曲、『るろうに剣心』の作品に込められた想いを多くの方に届けていけるよう頑張ります」と意気込みをコメントしています。
1期第1クールOP主題歌「飛天」
新アニメ「るろうに剣心」1期第1クールOP主題歌は、Ayase(あやせ)さんとR-指定(アールしてい)さんのコラボによる楽曲「飛天」です。アニメ第1話の放送開始と同じ、2023年7月6日に配信リリースされました。
AyaseさんとR-指定さん2人が掛け合いながら歌うこの楽曲は、「るろうに剣心」の舞台である幕末から明治にかけての激動の時代を表すような、疾走感のある曲となっています。Twitterでは「飛天の歌詞、るろ剣の曲として120点満点だよね」「曲も最高だし、曲目「飛天」なのやばい」など、歌詞や曲名にも注目したコメントが見られました。
公式サイトでは、アップテンポな「飛天」の楽曲とともに、剣心の過去や仲間たちとの様子などが描かれたオープニング映像が公開されています。
「飛天」を手掛けたAyaseさんとは
Ayaseさんは、ボーカリストのikuraさんと活動する音楽ユニットYOASOBIのコンポーザーです。2018年にAyaseさんは、VOCALOID楽曲を投稿開始し、2019年4月に発表した「ラストリゾート」は1300万再生を突破。同年11月にリリースした初EP「幽霊東京」は即完売しました。現在はYOASOBIでの活動のほか、さまざまなアーティストへの楽曲提供も行っています。
アニメ「るろうに剣心」の公式サイトでは、「飛天」を作った心情を「今の僕にできることは、目の前の選択が正しいかどうかではなく、選んだ先で少しでもこの傷を愛しく思えるように、がむしゃらに戦い続けることだけだろうと、思い至った一つの決意を書き殴った歌です」とコメントしています。
「飛天」を手掛けたR-指定さんとは
R-指定さんは、DJ松永さんと結成したヒップホップ・ユニットCreepy Nutsのラッパーです。即興でラップを作り競うMCバトルを得意とし、日本最高峰のMCバトルULTIMATE MC BATTLE大阪大会にて5連覇を果たしています。さらに、2012年、2013年、2014年には全国大会UMB GRAND CHAMPIONSHIPで優勝し、史上初の全国3連覇を成し遂げました。客演として数多くの楽曲に参加するほか、ヒップホップグループ・梅田サイファーのメンバーとしても活動しています。
アニメ「るろうに剣心」の公式サイトでは、「時代の大きな変わり目に戸惑い、憤り、それでも己の闘いを終われなかった者達…令和に生きる自分達のようだと思い歌詞を綴りました。」とコメントしています。
1期第1クールED主題歌「切っ先」
新アニメ「るろうに剣心」の1期第1クールED主題歌は、Reol(レヲル)さんが歌う「切っ先」です。作詞・作曲もReolさんが務め、編曲は音楽プロデューサーのNaoki Itai(ナオキ イタイ)さんが担当しています。ReolさんとNaoki Itaiさんがタッグを組むのは、これが初です。
「切っ先」は、2023年7月7日に配信リリースされました。CDシングルは、2023年8月30日にリリース予定です。アニメ「るろうに剣心」公式サイトでは、Reolさんの鋭くも物憂げな歌声に合わせて、剣心や薫たちの心情を描くようなエンディング映像が公開されています。
「切っ先」を手掛けたReolさんとは
Reolさんは、2018年よりソロでのリリースを開始したシンガーソングライターです。マルチ・クリエイターでもあり、自身のトータルプロデュースも手掛けています。2019年にリリースした「文明EP」は、日本人女性ソロアーティストとして史上初の100万人を突破し、iTunes総合チャート1位・オリコン初登場7位と自身最高位を記録しました。YouTube FanFest Japan 2019ではゴールド・クリエイター・アワードを受賞しています。
2023年8月にはYouTube登録者数160万人を突破。動画の総再生回数は8億回を超え、国内外から人気を集めているアーティストです。
アニメ「るろうに剣心」の公式サイトでは、エンディング曲の制作にあたり「長きに渡って多くの人から愛され続けるこの作品に、寄り添う機会をいただけて光栄の至りです。「るろうに剣心」と、自分の音楽が一番呼応し合うところを探しながら、そしてどこか導かれながら流れるままに作る日々でした。」とコメントしています。
「るろうに剣心」旧アニメ主題歌一覧│TVアニメOP・ED、OVA、劇場版も
1996年1月から1998年9月にかけて放送された、旧アニメ「るろうに剣心」のオープニング・エンディング、OVA、劇場版の主題歌を一覧でご紹介します。
旧TVアニメOP
・「そばかす」JUDY AND MARY
・「1/2」川本真琴
・「君に触れるだけで」CURIO
旧TVアニメED
・「Tactics」THE YELLOW MONKEY
・「涙は知っている」涼風真世
・「HEART OF SWORD~夜明け前~」T.M.Revolution
・「the Fourth Avenue Cafe」L’Arc~en~Ciel
・「It’s gonna rain!」BONNIE PINK
・「1/3の純情な感情」SIAM SHADE
・「ダメ!」和泉容
OVA「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 星霜編」
・「愛しさの糧」笠原弘子
OVA「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 新京都編」
・「七色の風」住岡梨奈
・「feel you」住岡梨奈
映画「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌(レクイエム)」
・「虹」L’Arc~en~Ciel
・「永遠の未来」アニメタル
実写映画「るろうに剣心」主題歌一覧│すべての曲をONE OK ROCK(ワンオク)が担当
「るろうに剣心」は、これまでに5作の実写映画も制作されました。そのすべての主題歌を、通称「ワンオク」で知られるロックバンドONE OK ROCK(ワンオクロック)が手掛けています。
「るろうに剣心」の実写映画主題歌4曲を一覧でご紹介します。
「るろうに剣心」
・「The Beginning」ONE OK ROCK
「るろうに剣心 京都大火編」
・「Mighty Long Fall」ONE OK ROCK
「るろうに剣心 伝説の最期編」
・「Heartache」ONE OK ROCK
「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」(二部作)
・「Renegades」ONE OK ROCK
・「Broken Heart of Gold」ONE OK ROCK
「るろうに剣心」主題歌一覧のまとめ
新アニメ2期「京都動乱」第2クールのオープニングはyamaさんとWurtSさんのコラボ曲「BURN」。2期第1クールは、オープニングがキタニタツヤさんとなとりさんによる「いらないもの」、エンディングは音楽ユニットNOMELON NOLEMONの「水光接天」です。
1期第1クールのオープニングはAyaseさんとR-指定さんのコラボ曲「飛天」、エンディングはReolさんの「切っ先」。どちらも「るろうに剣心」の世界観やキャラクターの心情を表すような曲で、アニメをさらに魅力的に見せてくれています。1期第2クールはOPが菅田将暉さんと東京スカパラダイスオーケストラのコラボ、EDがKID PHENOMENONです。
旧アニメの主題歌は、JUDY AND MARY (ジュディアンドマリー)やTHE YELLOW MONKEY(ザ・イエロー・モンキー)、T.M.Revolution(ティーエムレボリューション)など、数々の大物アーティストが担当。現在でも色あせない名曲ぞろいです。
(C)和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」製作委員会