「きのう夜、死のうと思った」 夏休みが終わる直前に娘からの告白 不登校の11歳の女の子と母親の挑戦に密着
【映像】追い詰めた「今日“は”休んでいいよ」の言葉 不登校は不幸?を考える
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 長期の夏休み明けは不登校になる子どもが増えると言われている。不登校は果たして不幸なのか、『ABEMAヒルズ』は不登校の11歳の女の子と、その母親の挑戦に密着した。

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 小学校5年生のみずきさん(11)。頭痛などの体調不良を訴えて、1年前から学校に行くことができなくなった。普段は、シングルマザーとしてみずきさんを育てる母親のあみいさんの職場である「ピリカの丘牧場」で日中、馬の世話をして過ごしている。

 この牧場では乗馬体験はなく、馬の世話を通じて自らを見つめなおす「ホースコーチング」というプログラムを提供している。みずきさんは馬の世話だけではなく、全国から訪れる参加者の相手も母親とともに担っている。

 牧場でいきいきと過ごすみずきさんだが、そこにたどり着くまで壮絶な道のりがあった。2年半前、牧場への転職をきっかけにみずきさん親子は、東京から北海道に移住してきた。学校への行き渋りは、東京にいるころからあったという。

「友達も一応いたのでその時は楽しかったけど、2年前の秋くらいから学校行くと頭痛みたいなのがしてきて…」(みずきさん)

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 周囲に敏感で気を遣ってしまう傾向があるというみずきさん。北海道の学校に転校してからもだましだまし登校していたが限界だった。ちょうど1年前、夏休みが終わる直前に母あみいさんはみずきさんからこう言われたという。

「『ママ、私きのう夜死のうと思っちゃった台所で。夜の12時に』『包丁出ししちゃったりして、できなかったけど』と自分から言ってきた。これはもうダメだって思って」(母あみいさん)

 自殺を考えるほど追い詰められていたことに、母あみいさんは気が付いていなかった。

「『今日“は”休んでいいよ』が苦しめていた。『明日は行かなきゃいけない、結局行かなくてはいけないところである』と結構追い詰めていたと思う」(母あみいさん)

 そんなに辛いなら学校に行かなくていい――。

 牧場で過ごすことは、みずきさんが選択した。みずきさんにとって馬は“生きる存在”だという。

「一時期、死にたいと思ったこともあったが、この人(馬)たちがいたから生きてこれた」(みずきさん)

 学校から離れ、馬と過ごす中で立ち直ったみずきさん。今は、オンラインのフリースクールなども活用しつつ、産婦人科医になる夢を追いかけている。

「将来はお母さんと赤ちゃんを助けることができる産科医になりたい」

(『ABEMAヒルズ』より)

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