2023年10月から、アニメ「薬屋のひとりごと(くすりやのひとりごと)」が放送されました。漫画も人気の本作ですが、漫画・アニメともに原作は同名の小説です。原作小説は15巻までが刊行されています。
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この記事では、小説「薬屋のひとりごと」の作者である日向夏(ひゅうがなつ)氏のプロフィールや、ブログの有無、「薬屋のひとりごと」以外に漫画化した作品などを解説していきます。
目次
- 日向夏氏の代表作「薬屋のひとりごと」とは
- 作者・日向夏氏のプロフィールは?
- 日向夏氏が影響を受けた作品は?
- 日向夏氏の素顔は?顔出ししている?
- 「薬屋のひとりごと」ノベルは何巻まで発売?スピンオフ作品はある?
- 「薬屋のひとりごと」コミカライズはなんと2種類も!
- 「薬屋のひとりごと」以外の日向夏氏の作品は?漫画原作やコミカライズも!
- 「薬屋のひとりごと」作者のまとめ
日向夏氏の代表作「薬屋のひとりごと」とは
主人公は、花街で薬屋をしていた少女・猫猫(マオマオ)。彼女が後宮で下女として働き始めるところから物語は始まります。女たちの噂と陰謀が渦巻く後宮でも、薬と毒にしか興味のない猫猫はつねにマイペース。しかし、帝の御子が病にかかるという事件に関わったことをきっかけに、美形の宦官・壬氏(ジンシ)に目を留められます。壬氏は猫猫を帝の寵姫の毒見係に抜擢すると、その後も猫猫に次々と面倒事を押し付けるようになり、猫猫は薬の知識と深い洞察力で、それらを解決していきます。
小説「薬屋のひとりごと」は、日向夏氏が小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載していた作品が加筆・修正され、出版されたものです。小説をもとに、スクウェア・エニックスと小学館からそれぞれコミカライズも発売されていて、漫画・小説を合わせたシリーズ累計発行部数は3300万部を突破する人気作品となっています。2023年10月からは、TVアニメ版も放送されました。
作者・日向夏氏のプロフィールは?
日向夏氏の本名や年齢等は非公開で、福岡県在住ということだけが公開されています。現在は小説の出版や、漫画の原作なども手掛ける日向夏氏ですが、YouTubeで公開されているnote公式チャンネルのインタビューによると、大学卒業後は会社員として務めていたそうです。大学時代にゲーム会社が主催するコンテストに小説を応募して、佳作になった経験こそあるものの「小説では食べていけない」と考えて就職したとのことでした。
会社員をしていた日向夏氏は、東日本大震災の後、自宅にいることが増えたのをきっかけに、習作として小説投稿サイト「小説家になろう」で「薬屋のひとごと」の投稿をスタート。2011年から連載した「薬屋のひとりごと」は、2012年に主婦の友社のRay Booksにて書籍化され、それが作家としてのデビュー作になりました。その後、「薬屋のひとりごと」は、同じ主婦の友社のヒーロー文庫にて2014年より新装刊され、現在15巻が既刊となっています。
日向夏氏は、自身のブログにて書籍化などの情報を掲載するほか、日々のできごとをX(旧Twitter)にて発信しています。また、「小説家になろう」でも小説だけでなく、活動報告を載せています。
日向夏氏が影響を受けた作品は?
過去のインタビューによると、日向夏氏はもともと少年漫画や集英社のコバルト文庫など少女小説やライトノベルを中心に読んで育ったとのこと。それが謎解きや権謀術数を中心とする後宮ミステリーから、恋愛まで幅広く楽しめる「薬屋のひとりごと」につながっていると考えられます。
現在でも後宮を舞台とした作品を好み、書籍紹介サイト「BOOKウォッチ」のインタビューでは「薬屋のひとりごと」の執筆において影響を受けた作品として、酒見賢一(さかみ けんいち)氏の「後宮小説」、小野不由美(おの ふゆみ)氏の「十二国記」、雪乃紗衣(ゆきの さい)氏の「彩雲国物語」などを挙げています。日本を舞台にした作品では、よしながふみ氏の「大奥」や、氷室冴子(ひむろ さえこ)氏の「ざ・ちぇんじ」も紹介されていました。
日向夏氏の素顔は?顔出ししている?
日向夏氏は顔写真を公開しておらず、プロフィールもほとんどが非公開です。X(旧Twitter)では日常的に投稿していて、飼い猫の写真なども公開されていますが、本人の写真はありません。ただし、YouTubeに上がっているインタビューの音声から女性であることはうかがえます。
また同インタビューでは、趣味はサバイバルゲームや釣りなどで、誘われたらなんでもやってみるアクティブ派とのこと。作家仲間や編集者とマーダーミステリーを楽しんだエピソードなども語られていました。
同時期にデビューして親交のある作家仲間としては、「異世界居酒屋「のぶ」」の作者・蝉川夏哉(せみかわ なつや)氏の名前が挙げられています。
「薬屋のひとりごと」ノベルは何巻まで発売?スピンオフ作品はある?
もともとWeb小説だった「薬屋のひとりごと」は、ヒーロー文庫より2014年8月から刊行されている小説が現在15巻まで刊行されています。ヒーロー文庫版のイラストは、Ray Books版から変わって、しのとうこ氏が担当。コミカライズのキャラクターデザインにも採用されています。
小説「薬屋のひとりごと」の書籍版は、WEB小説に加筆・修正が行われました。大筋のストーリーは同じですが、エピソードの細かい点が異なったり、Web版にはないエピソード加わったりしています。スピンオフとして書籍化されているものはありませんが、小説の9巻・11巻・12巻には、作者書きおろしのドラマCD付き特装版が用意されています。
「薬屋のひとりごと」コミカライズはなんと2種類も!
コミカライズは2種類が刊行されています。
・「薬屋のひとりごと」(スクウェア ・エニックス)
作画:ねこクラゲ
構成:七緒一綺
掲載誌:月刊ビッグガンガン
既刊:13巻
・「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」(小学館)
作画:倉田三ノ路
掲載誌:月刊サンデーGX
既刊:18巻
どちらも「薬屋のひとりごと」本編のコミカライズです。多少エピソードが前後しているところもありますが、スピンオフではありません。両作とも小説の挿絵を担当するしのとうこ氏のキャラクターデザインを採用していますが、ねこクラゲ氏の作画はややかわいらしく、倉田三ノ路氏の作画はややシャープな印象になっています。
「薬屋のひとりごと」以外の日向夏氏の作品は?漫画原作やコミカライズも!
日向夏氏には、「薬屋のひとりごと」以外にもたくさんの著作があります。得意ジャンルはファンタジーや謎解きなど。現代物以外では中華系が多く、「トネリコの王」などの近未来を舞台としたものもあります。
小説
・「トネリコの王」
レーベル:ヒーロー文庫(主婦の友社) 既刊:全2巻
・「緋凰仙華 いつわり仙女は拘束中」
レーベル:一迅社文庫アイリス(一迅社) 既刊:全1巻
・「路地裏の精霊姫」
レーベル:一迅社文庫アイリス(一迅社) 既刊:全1巻
・「繰り巫女あやかし夜噺」
レーベル:マイナビ出版ファン文庫(マイナビ出版) 既刊:全2巻
・「カロリーは引いてください!〜学食ガールと満腹男子〜」
レーベル:富士見L文庫(KADOKAWA) 既刊:全1巻
・「なぞとき遺跡発掘部」
レーベル:小学館文庫キャラブン!(小学館) 既刊:全3巻
・「女衒屋グエン」
レーベル:星海社FICTIONS(講談社) 既刊:全1巻
・「迷探偵の条件」
レーベル:MF文庫J(KADOKAWA) 既刊:1巻
・「不死王の息子」
レーベル:ヒーロー文庫(主婦の友社) 既刊:1巻
・「神さま学校の落ちこぼれ」
レーベル:星海社FICTIONS(講談社) 既刊:2巻
・「聖女に嘘は通じない」
レーベル:アリアンローズ(フロンティアワークス) 既刊:全1巻
漫画原作・コミカライズ
・「神さま学校の落ちこぼれ」
作画:赤瓦もどむ 掲載誌:花とゆめ(白泉社) 既刊:4巻
・「迷探偵の条件」
作画:蕨野くげ子 掲載誌:コミックフラッパー(KADOKAWA) 既刊:全2巻
・「聖女に嘘は通じない」
作画:浅見よう 掲載誌:月刊少年マガジン(講談社)
「薬屋のひとりごと」作者のまとめ
「薬屋のひとりごと」作者の日向夏氏は、謎解きを絡めたファンタジーを得意とする作家です。代表作は「薬屋のひとりごと」ですが、それ以外の著作も多数あります。本名や年齢などのプロフィールをほとんど公開しておらず、顔出しもしていません。
2023年10月から「薬屋のひとりごと」のアニメもスタートし、原作者である日向夏氏にもますます注目が集まるでしょう。この機会に、日向夏氏の作品をチェックしてみてはいかがでしょうか。
(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会
アニメ『薬屋のひとりごと』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
---|---|---|
1 | 猫猫 | 猫猫の正義感が幼子を救う |
2 | 無愛想な薬師 | 媚薬の出来はバッチリ!? |
3 | 幽霊騒動 | 奇行の裏の真実に気づく猫猫 |
4 | 恫喝 | ガチギレ猫猫のマジビンタ! |
5 | 暗躍 | そばかすを落とした猫猫の顔 |
6 | 園遊会 | 「これ、毒です」猫猫が本領発揮 |
7 | 里帰り | 高順の前で素が出てしまう壬氏 |
8 | 麦稈 | 「一夜の対価」に壬氏、硬直 |
9 | 自殺か他殺か | 猫猫の死生観、壬氏の懊悩 |
10 | 蜂蜜 | 変態に追い詰められる猫猫 |
11 | 二つを一つに | 阿多妃の過去が明らかに |
12 | 宦官と妓女 | 猫猫、指先だけならお触りOK |
13 | 外廷勤務 | 官女とのドロドロバトル |
14 | 新しい淑妃 | 「女の園の秘術」を教授 |
15 | 膾 | 曲者な軍師・羅漢が来た! |
16 | 鉛 | 鍵の開かないタンスの謎 |
17 | 街歩き | 妓女の価値を下げる方法 |
18 | 羅漢 | 猫猫と羅漢の関係が明らかに |
19 | 偶然か必然か | 命を守るため、猫猫が走る |
20 | 曼荼羅華 | 壬氏が飲む薬の効果 |
21 | 身請け作戦 | 隙あらば嫉妬する壬氏 |
22 | 青い薔薇 | 羅漢の目に映る人々 |
23 | 鳳仙花と片喰 | 妓女・鳳仙と羅漢の悲恋 |
24 | 壬氏と猫猫 | 壬氏の頭突きを食らう猫猫 |
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