アニメ「薬屋のひとりごと」は、日本テレビ系にて2023年10月より2クールで1期が、2025年1月から2期が放送された後宮謎解きエンタテインメント作品です。
▶生存していた楼蘭?玉藻と名乗る 48話
▶“悪女”を演じ切る楼蘭妃の最期 47話
▶猫猫に「子翠」と呼ばれた楼蘭の笑顔 45話
原作は、ヒーロー文庫より出版されている日向夏氏による同名小説。「月刊サンデーGX」(小学館)と「月刊ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス)の2つの漫画雑誌でコミカライズも連載されている人気作品です。
この記事では、アニメ1期2クール目から登場する楼蘭妃(ろうらんひ)をご紹介します。楼蘭妃の年齢や出身、声優などの基本情報をはじめ、後宮入りした理由やその正体、生死の行方などの情報をまとめました。
目次
- アニメ「薬屋のひとりごと」とは
- 楼蘭妃の基本情報!年齢や声優などのプロフィールを紹介
- アニメ「薬屋のひとりごと」楼蘭妃の正体は?
- 楼蘭妃は生きてる?
- 楼蘭妃はなぜ現皇帝に嫁いだ?
- 楼蘭妃はオシャレ?派手好き?
- 主人公・猫猫(まおまお)との関係は?
- アニメ「薬屋のひとりごと」楼蘭妃のまとめ
アニメ「薬屋のひとりごと」とは
物語の舞台は、大陸の中央に位置するとある大国です。毒と薬に目がない花街生まれの薬師・猫猫(まおまお)は、人さらいに遭い、後宮で下女として働いていました。年季が明けるまで目立たず過ごそうとしていたものの、皇帝の御子の連続不審死の噂を聞き、好奇心でその謎を解明。匿名で妃らに解決法を伝えたところ、美形の宦官・壬氏(じんし)に見つかってしまい、帝の寵姫・玉葉妃(ぎょくようひ)の毒見役に抜擢されます。
猫猫は毒見役にくわえ、壬氏からさまざまな厄介事を持ちかけられながら、後宮内の噂や事件を究明していきます。
楼蘭妃の基本情報!年齢や声優などのプロフィールを紹介
楼蘭妃は、阿多妃(あーどぅおひ)が後宮を出た後、入れ替わりで淑妃の座についた上級妃です。美人ですが口数が少なく、いつもボーっとした面持ちで無感情に見えます。猫猫曰く「何を考えているかわからない人」とのこと。桜蘭妃と同じ上級妃の梨花妃(りふぁひ)も、壬氏に楼蘭妃のことを聞かれ「よくわからない人」と答えています。
楼蘭妃の基本情報【プロフィール】
■年齢 18歳(かぞえ年)
■性別 女性
■誕生日 不明
■出身 子の一族
楼蘭妃の年齢は猫猫と同じ18歳です。十代とは思えないほど落ち着いていて淡白な性格に見えますが、服装や化粧の好みは派手という意外性を持ち合わせています。
体型は普通で、猫猫からは「(主上はムチムチ好みのため)後宮のバランスが崩れることはなさそう」という評価を受けています。
楼蘭妃の基本情報【声優】
楼蘭妃は第14話で登場しているものの、言葉を発しているシーンはありませんでした。第20話で初めて会話があったものの、エンディングのクレジットに楼蘭妃の声優の欄はなく、誰が声を担当しているのかは不明のままです。第37話にも少しだけ登場し言葉を発しましたが、同様にクレジットはありませんでした。なお原作小説の限定特装版に特典として付いていたドラマCDにも、楼蘭妃は登場していません。
第44話で楼蘭妃が子翠(しすい)と同一人物であることが判明し、この話で初めて子翠役の瀬戸麻沙美(せと あさみ)さんの名前がクレジットに記されました。瀬戸さんは埼玉県出身。高校在学中にデビューし、2011年に「ちはやふる」の主演に抜擢されました。代表作には『ちはやふる』の綾瀬千早役、『呪術廻戦』の釘崎野薔薇役、「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」桜島麻衣役などがあります。
▶壬氏と面会する楼蘭妃? 20話
▶侍女に耳打ちされ「そう」と言う楼蘭妃 37話
▶楼蘭妃の正体は子翠だった 44話
アニメ「薬屋のひとりごと」楼蘭妃の正体は?
楼蘭妃は、宮廷の大物高官である子昌(ししょう)の娘です。子昌は、女帝と呼ばれた先の皇太后に気に入られて以来、宮廷に大きな影響力を持つ人物です。父親の子昌も娘の楼蘭妃と同じく腹の底を見せないタイプで、周囲からは「西の狸」と呼ばれています。そのためか政敵に潰されることなく、先の皇太后が亡くなった後も絶大な権力を持ち続けています。
楼蘭妃は、入内した時期以降に、猫猫の前に現れるようになった子翠という、もうひとつの顔を持っていました。楼蘭妃は下女の格好をして子翠と名乗り、宮中で暗躍していました。
▶父と園遊会に登場した楼蘭妃 22話
▶楼蘭妃の正体は子翠だった 44話
楼蘭妃は生きてる?
楼蘭妃は、表向きは国に復讐しようとする母に従いつつも、反乱を利用して国に巣くう子一族の膿もろとも破滅しようとする父の計画に乗っていました。もし、母の計画通りになるような暗愚な国であればなくなってもいいとも考えていましたが、やはり禁軍には勝てないと判断します。
そこから、武器庫もろとも新型銃を破壊して禁軍の手助けをし、銃の暴発を誘って首謀者の母を死にいたらしめました。そして、父の計画の総仕上げとして、国を騙し反乱を企てた“世紀の悪女”を演じきり、禁軍に銃で撃たれて砦から落下しました。
このとき楼蘭妃は死亡したと思われていましたが、実は生存しています。第48話(小説4巻の終話の章)で、玉藻(たまも)という偽名を名乗る楼蘭妃が、都から離れた港町に現れるシーンが描かれました。
▶“悪女”を演じ切る楼蘭妃の最期 47話
▶生存していた楼蘭?玉藻と名乗る 48話
楼蘭のその後を描いたSS公開
第48話の放送翌週となる2025年7月7日、『薬屋のひとりごと』原作公式Xから、楼蘭のその後を描いたショートストーリー「左膳の秘密」が公開されたことが発表されました。原作の日向夏先生によるものです。なお、この発表の20分後には、アクセス集中によりページが閲覧しづらい状態であると謝罪が出ています。
ちなみに左膳(さぜん)とは、アニメ未登場のキャラです。
楼蘭妃はなぜ現皇帝に嫁いだ?
楼蘭妃は、宮廷で強大な権力を持つ高官の父親の強引な後押しにより、阿多妃の後釜として鳴り物入りで後宮に入りました。50人もの付き人を従えて後宮入りし、その派手さに後宮内で話題騒然となりました。
皇帝にはすでに寵姫の玉葉妃や梨花妃がいるものの、宮廷の権力者の娘を無下にするわけにはいかず、十日に一度は楼蘭妃のもとに皇帝が訪れています。
実は、楼蘭妃が強引に皇帝のもとへ嫁ぐことになったのは、国の乗っ取りを目論む楼蘭妃の母・神美(しぇんめい)の指示によるものです。神美は先帝に嫁いだものの20年間一度も相手にされず、あまつさえ自分を差し置いて幼い侍女に手を出されるなど、自分を軽んじた先帝と国を恨んでいました。
そして復讐のため、自分の娘を嫁がせて御子を産ませ、憎い国を乗っ取る計画を立てます。さらに、楼蘭妃の子が確実に次の皇帝=東宮となるように、皇弟の暗殺を企てたり、懐妊した妃が流産するよう仕組んだりしていました。ただ、桜蘭妃は醜い行いをする母を嫌悪していたため、自身が母になることを拒み、こっそり堕胎剤を用意して子ができないようにしていました。
楼蘭妃はオシャレ?派手好き?
楼蘭妃はかなりのシャレ者で、髪も衣装もコロコロ変わり、派手なものも多いようです。胡服の日もあれば、南方風の羽飾りが着いた衣装の日、西方風の衣装の日と、系統の異なる衣装を身にまとっています。目尻に濃い化粧を施すなど、メイクも派手なものを好んでいます。会うたびに別人のような装いをしているため、皇帝も毎回違う女を見ているようだと困惑するほどです。
楼蘭妃付きの侍女たちも、楼蘭妃と同じく派手な衣装と濃い化粧を施していて、楼蘭妃に合わせて毎回異なる装いをしています。服装だけでなくインテリアの好みも派手なようです。阿多妃のいたころは無駄なくさっぱりした印象だった柘榴宮は、楼蘭妃が入った後は豪奢な調度品であふれかえりました。
楼蘭妃と侍女たちが、体型や素顔がわからないくらい派手な衣装と濃い化粧を施していたのは、楼蘭妃と侍女が入れ替わってもバレないようにするためでした。侍女に楼蘭妃を演じてもらっている間、楼蘭妃は下女の子翠に扮し、宮中で暗躍していました。
▶壬氏と面会する西方風の衣装をめした楼蘭妃 20話
▶壬氏に激詰めされる楼蘭妃の侍女たち 42話
主人公・猫猫(まおまお)との関係は?
猫猫と楼蘭妃は、宦官である壬氏直属の下女と上級妃の関係です。歳のころは同じですが、立場はまったく異なります。猫猫が壬氏の依頼で妃教育の講師を務めたときに、楼蘭妃が受講者として参加し、初めて対面しました。その際、猫猫は楼蘭妃に向かって丁寧に挨拶したものの、楼蘭妃は一言も発せず、無反応でした。
妃教育の内容は、まだ15歳の幼い里樹妃(りーしゅひ)が処理できず壁に頭を打ちつけるほど濃い内容だったようですが、そんな講義を受けた後も楼蘭妃は表情一つ変えずにいましたた。そのような様子から、猫猫からは考えが読めない人だと思われていました。
一方で、楼蘭妃は下女の子翠として猫猫と接触し、親しくしていました。楼蘭妃が猫猫の妃教育のときに終始無言だったのは、その時すでに子翠として猫猫と会っていたからです。声から正体がバレることを避けたからと推測されます。
その後、楼蘭妃は蘇りの薬を使って、子一族の子どもたちを処刑から免れさせる計画を実行するために、薬の知識がある猫猫を故郷に誘拐します。しかし、2人の関係は「利用する者とされる者」の関係にとどまらず、もろもろの事情を察した猫猫は、子どもたちを託して死地に赴こうとする楼蘭妃を引き留めます。
そして「まだやることがある」と止まらない楼蘭妃に、いつか再会できるようにという願いを込めて、壬氏からもらった簪を楼蘭妃に預けました。猫猫は楼蘭妃が去って自由の身になっても、楼蘭妃から託された願いを叶えるためにその場にとどまり、仮死状態の子どもたちが無事に息を吹き返すまでケアしました。
▶妃教育でポーカーフェイスの楼蘭妃 14話
▶楼蘭妃の声を聞いて=子翠と気づいた猫猫 44話
▶猫猫に「子翠」と呼ばれた楼蘭の笑顔 45話
▶壬氏にもらった簪を楼蘭に渡す猫猫 46話
アニメ「薬屋のひとりごと」楼蘭妃のまとめ
楼蘭妃は、国への復讐を企てる母・神美の指示により、阿多妃の後釜として淑妃の座についた上級妃です。下女の子翠に扮して母の指示通り宮中で暗躍しつつ、子一族の子どもの救済のため、薬師の猫猫を故郷まで誘拐しました。そして、悪行を重ねる子一族もろとも破滅させようと、国賊を演じる父の計画に乗り、反乱を企てた悪女として砦から落下しました。しかし実は生存していて、玉藻と名を変えて都から離れた地に現れるシーンが描かれています。
自ら矢面に立って、国に動乱を引き起こす、謎多き楼蘭妃。2期で描かれた楼蘭妃の活躍やミステリアスな魅力をぜひ堪能してください。
(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会
この記事の画像一覧アニメ『薬屋のひとりごと』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
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1 | 猫猫 | 猫猫の正義感が幼子を救う |
2 | 無愛想な薬師 | 媚薬の出来はバッチリ!? |
3 | 幽霊騒動 | 奇行の裏の真実に気づく猫猫 |
4 | 恫喝 | ガチギレ猫猫のマジビンタ! |
5 | 暗躍 | そばかすを落とした猫猫の顔 |
6 | 園遊会 | 「これ、毒です」猫猫が本領発揮 |
7 | 里帰り | 高順の前で素が出てしまう壬氏 |
8 | 麦稈 | 「一夜の対価」に壬氏、硬直 |
9 | 自殺か他殺か | 猫猫の死生観、壬氏の懊悩 |
10 | 蜂蜜 | 変態に追い詰められる猫猫 |
11 | 二つを一つに | 阿多妃の過去が明らかに |
12 | 宦官と妓女 | 猫猫、指先だけならお触りOK |
13 | 外廷勤務 | 官女とのドロドロバトル |
14 | 新しい淑妃 | 「女の園の秘術」を教授 |
15 | 膾 | 曲者な軍師・羅漢が来た! |
16 | 鉛 | 鍵の開かないタンスの謎 |
17 | 街歩き | 妓女の価値を下げる方法 |
18 | 羅漢 | 猫猫と羅漢の関係が明らかに |
19 | 偶然か必然か | 命を守るため、猫猫が走る |
20 | 曼荼羅華 | 壬氏が飲む薬の効果 |
21 | 身請け作戦 | 隙あらば嫉妬する壬氏 |
22 | 青い薔薇 | 羅漢の目に映る人々 |
23 | 鳳仙花と片喰 | 妓女・鳳仙と羅漢の悲恋 |
24 | 壬氏と猫猫 | 壬氏の頭突きを食らう猫猫 |
25 | 猫猫と毛毛 | 壬氏、恍惚の表情でネコ吸い |
26 | 隊商 | 小蘭、猫猫にムニムニほおずり |
27 | 冬人夏草 | 亡くなった中級妃と毒きのこの謎 |
28 | 鏡 | 絶世の美女の正体はまさかのやり手婆 |
29 | 月精 | 闇に浮かび上がった“美女”壬氏 |
30 | みたび、水晶宮 | 梨花妃のビンタに深い理由 |
31 | 選択の廟 | 皇帝の爆弾発言に焦る壬氏 |
32 | 皇太后 | 皇太后の“呪い”発言が怖すぎる |
33 | 先帝 | 高順にあやされるギャン泣き幼少壬氏 |
34 | 怪談 | 本気のガチホラー回 |
35 | 狩り | 猫猫と壬氏、襲撃からのずぶ濡れ急接近 |
36 | 華瑞月 | 壬氏に壬氏の壬氏があった |
37 | 湯殿 | 猫猫たちの楽しいお風呂回 |
38 | 踊る幽霊 | 壬氏が「猫猫」と呼ぶ |
39 | 氷菓 | 壬氏、猫猫に顎クイ |
40 | 巣食う悪意 | 生きていた翠苓 |
41 | 狐の里 | 猫猫の名推理に子翠は爆笑 |
42 | 鬼灯 | 激おこ壬氏 |
43 | 祭り | 猫猫の超オタク早口 |
44 | 砦 | 楼蘭妃の正体が判明 |
45 | 蟇盆 | たくましすぎる猫猫 |
46 | 禁軍 | 猫猫と壬氏、久々の再会 |
47 | 子の一族 | 若い頃の子昌&神美がエモい |
48 | はじまり | 猫猫と壬氏、それぞれの立場に |