夏休みが終わり、コロナの5類引き下げ後初めての夏休み明けに学校に行くのがつらいと感じる子どもたちが増えている。そんな子どもたちに向けてのいじめ問題について、慶応大学特任准教授などを兼務するプロデューサー・若新雄純とアナウンサー・徳永有美が、『ABEMAヒルズ』で自身の考えを語った。
徳永氏は、学校別のいじめの認知件数の推移グラフを紹介し、若新氏に意見を求めた。若新氏は「認知件数というだけで、放置されていたものが認知されたことも増えたと思う」とコメント。
また、小学生のいじめ問題については、「未熟な人間集団は、極めて動物的で、陰湿なコミュニケーションが生まれる。動物的に弱いものをいじめたり、無自覚に傷つけることは絶対横行する」と指摘した。
さらに若新氏は、「大切なことの1つ目は逃げやすくすること。もう1つは小学校入ったばかりって、一緒に帰る子、一緒に遊ぶ子、一緒にグループ組む子を作らなきゃっていう友達が必要だというプレッシャーが大きい。それを理想像とされすぎてきたせいで、人間関係を作る能力は絶対子供は低いはずなのに、求めすぎている。いつか友達ができたらいいなくらいの軽い気持ちの方がいい」と語った。
徳永氏が現実的ないじめの状況について質問すると、若新氏は「いじめの場所がネットに変わっても、問題の根本は変わってないと思う。場所がクラスのリアルな空間だろうが、放課後のグラウンドだろうが、SNSの中だろうが、それは未熟な人たちが1か所に集まれば、冷やかしやからかいが起こる。しかも問題なのは、した方はほとんど自覚していないんですよね」といじめの感情の非対称性を指摘した。
さらに徳永氏も自らの経験として、中学2年生の時にクラスの女子ほぼ全員から1年間無視されたことがあったという。しかしその中で孤独と向き合う強さも得たという。
最後に、徳永氏が「現実的にいじめにあって苦しい思いをしてる子は、現実をかわしていくことも大事だと思うが、かわすことさえできなくて大変な思いをしてる子がいっぱいいると思う。今辛い子はどんなふうに考えたら、どんなふうに逃げたらいいだろうか?」と質問した。
若新氏は「1つ言いたいことは、日本の社会はどんどんストレートな概念が崩れつつあると思っている。例えば留年してない、休学していない、就職もストレートで、大学を出て22歳で内定が決まる。そういうのは、だんだん価値がなくなってきてると思う。その考え方が先進国の日本にもっと広まれば『今は大事な遠回りの時期なんだ』と、半年休もう、1年休もう、場所を変えようってできるんじゃないか」と語った。(『ABEMAヒルズ』より)
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