将棋の順位戦A級3回戦が9月7日に行われ、渡辺明九段(39)と豊島将之九段(33)が午前10時から対局を開始した。互いに名人経験を持つ両者による注目の一戦を制するのはどちらか。
【中継】渡辺九段VS豊島九段 名人経験者同士による注目の一戦(生中継中)
渡辺九段は、2000年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:17期)で、順位戦A級(A級以上:13期)。タイトル通算31期は歴代4位、現役2位の快記録。棋戦優勝も11回を数える。序盤研究の深さから中終盤の粘り強さ、細い攻めをつなげる卓越した技術など、どこを取ってもトップクラスでバランスの取れた超一流棋士だ。前期まで3期防衛した名人位だったが、昨期の七番勝負で藤井聡太名人(竜王、王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)に1勝4敗で敗退。再び名人挑戦に向けて3期ぶりに臨んでいるA級では、これまでに佐々木勇気八段(29)と稲葉陽八段(35)と対戦し1勝1敗となっている。
豊島九段は2007年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:9期)で、順位戦はA級以上が7期ある。タイトルは竜王2期、名人1期など計6期獲得し、棋戦優勝も5回ある。2019年には史上4人目となる「竜王・名人」にもなった。語り口調は物静かなことも多いが、将棋は綿密な研究をベースに序盤から積極的な指し手を展開することも多い。今期のA級は、これまでに稲葉八段、佐々木八段と対戦し、2勝0敗と好スタートを切った。
両者はこれまでに第90期棋聖戦五番勝負、第78期名人戦七番勝負ほか39局で対戦。対戦成績は渡辺九段の22勝、豊島九段の17勝となっている。今後の順位戦を戦う上で重要な一局となる3回戦を制するのはどちらか。本局の持ち時間は各6時間で、先手は豊島九段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)