世界トーナメントを掲げた、無差別級トーナメント一回戦で衝撃KOが飛び出した。無差別級トーナメントで昨年の優勝者が1ラウンドで為す術もなく崩れ落ちる番狂わせ。体重差24キロ、本物のヘビー級ファイターの破壊力にK-1レジェンドの魔裟斗も「体重差ありすぎですよね…やっぱりなぁ」と納得。ファンも「やべえ昔のK-1みたいだ」「バケモノが来た」など騒然となった。
9月10日に横浜アリーナで開催された「ReBOOT~K-1 ReBIRTH~」。マハムード・サッタリ(イラン)とクラウディオ・イストラテ(イタリア)の試合は1ラウンド、イストラテの右フックにサッタリが2ダウンで撃沈。優勝候補大本命が早々と姿を消した。
昨年のK-1無差別級トーナメントで最軽量ながら優勝したサッタリのトーナメント初戦の相手は、ISKAヨーロッパヘビー級王者のイストラテ。グリズリー(暴れグマ)の異名どおり突進力のあるパワーファイターだ。
無差別級戦とはいえ108キロオーバーのイストラテに対し、84キロ台のサッタリと20キロを超える体重差がある階級差マッチ。ABEMAのゲスト解説・魔裟斗は試合前から「ヘビー級とクルーザー級の差がある」と言及する一方、サッタリのヘビー級にはないスピードに期待をよせた。
開始序盤こそ右ローキック、左右のフックと手数をみせたサッタリだが、早々とイストラテの振り回しフックを被弾し、一瞬動きが止まる。サッタリも右ストレートを当て反撃するが、イストラテはものともせず前進。
魔裟斗は「サッタリの思いっきり打った右ストレートが入っても効かない…体重差を感じます」と発言した直後だった。サッタリがボディへ打ち込んだパンチに合わせ、イストラテのフルスイングの左フックでサッタリが最初のダウン。
サッタリのガードが空いた隙間を縫うような正確な一撃に視聴者も「技術高い」「クマと戦ってるようなもんだな…」「さすがに体重差がキツイ」と反応。イストラテがジワジワとコーナーに追い詰め左アッパーから右フックで、サッタリは前から崩れ落ち2度目のダウン。
昨年の優勝者サッタリが為す術もなく撃沈した現実にファンも「笑えるくらい強い」「糸が切れたみたいだった」「やべえ昔のK-1みたいだ」と次々と反応。魔裟斗は「サッタリのパンチも顔面に入ってますけどね、全然効かないですからね」と改めて別階級が入り乱れる無差別級の恐ろしさを強調。「やっぱり体重差ありすぎですよね…やっぱりなぁ…」と頷いていた。